世代別アンケートから見る未来のライフスタイルとは?
株式会社明治安田総合研究所は、現在進行中の大阪・関西万博のコンセプトである「未来社会の実験場」のもと、全国各地で「未来のライフスタイルに関するアンケート調査」を行いました。この調査では、世代ごとの意識や行動の変化を探ることを目的とし、参加者の生活に対する考えや未来への期待を収集しました。
万博と参加者の反応
調査の結果、特に注目すべきはZ世代の来場率です。Z世代の来場率は8.2%となり、他の世代と比較しても高い数値を示しています。この世代は、未来の体験に対する関心が強いことが話題になっており、多くの親子連れが万博を訪れ、子どもも楽しむことができたと回答しています。
一方、万博の来場者の72.3%は再度の来場意向を示し、子ども連れの親の65%が子どもが楽しんだと答えています。これは、万博が家族全体の楽しみの場となっていることを示しています。
未来への関心
次に、未来に対する関心についてですが、調査結果からは「タイムマシンが使えたら未来行きたい」と答える割合が多い一方で、過去の方が行きたいと考える人も多数いました。特にZ世代においては、過去に戻ってみたいと考える声も多く、世代ごとの興味の違いが見られました。
また、未来に大きく変化すると思われる分野の中で最も多く挙げられたのが「働き方」です。これにはデジタル化の影響が大きく、特にAIの進化により人間が求められるスキルも変わっていくことでしょう。Y世代やX世代は伝え合う力や共感力を重要視している一方で、Z世代はつながる力を重視していることが分かりました。
消費や家庭の変化
未来の消費においては、ネットでのショッピングが主流になっていくことが予測されています。X世代はAIによる提案に疲れを感じているものの、AIを利用した買い物が一般化しています。また、家庭内では、テクノロジーが家事や育児の手助けをすることが期待されており、特に高齢者の見守りや介護が技術によって支えられることへの関心が高い状況です。
恋愛と人間関係の展望
調査結果に見る恋愛や人間関係については、Z世代がAIとの対話を重視する傾向が強く、5%に過ぎなかったX世代に対し、約15%がAIとコミュニケーションをとりたいと応答しています。恋愛、仕事、人間関係についての相談が増えており、今後の動向が注目です。
食文化の変化
最後に、未来の食文化についても興味深い結果が得られました。AIを利用したフードテックに対する信頼度はまだ低く、実際の料理に人間の手を信じる気持ちが根強く残っています。4割近くの人がAIによる調理には後ろ向きで、意見が分かれています。
この調査を通じて、未来のライフスタイルは世代ごとに異なる考え方や期待によって大きく影響を受けることが分かりました。明治安田総合研究所では引き続き、質の高い調査を通じてお客様の価値創造に貢献して参ります。今後の取り組みから目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社明治安田総合研究所
- 住所
- 東京都千代田区九段北3-2-11
- 電話番号
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03-6261-6411