MIC、宇宙産業の革新を狙うSynspective上場
2024年12月19日、モバイル・インターネットキャピタル株式会社(以下、MIC)が、同社の会長である海老澤が独立取締役を務める株式会社Synspective(以下、Synspective)の東京証券取引所グロース市場への上場を発表しました。この出来事は、日本の宇宙産業における重要なマイルストーンであり、Synspectiveに大きな期待が寄せられています。
Synspectiveとは?
Synspectiveは、次世代の地球理解を目指して、小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発と運用を行っています。彼らのミッションは「次世代の人々が地球を理解し、レジリエントな未来を実現するための新たなインフラをつくる」ことで、SARデータの販売や衛星データを活用したソリューション提供により、世界の持続可能な発展に寄与しています。彼らは2020年代後半までに、30機の小型SAR衛星を打ち上げ、そのデータを活用して地球規模の変化を観測するインフラを構築する計画です。
これまでの実績
Synspectiveの成長は目覚ましいものがあります。2019年には、宇宙スタートアップ企業として世界最速で累計資金109億円を調達し、2020年には初の実証衛星StriX-αを打ち上げました。2024年6月には、Rocket Lab社との間で10機の衛星打ち上げ契約を結び、その年の7月には日本最高分解能の25cmのSAR画像取得に成功しました。さらに、9月には「ヤマトテクノロジーセンター」が本格稼働を開始し、ますますの発展が期待されています。
MICの役割
MICは1999年の設立以来、ハンズオンスタイルでのベンチャー支援に力を入れてきました。特に、2021年からは宇宙関連企業への投資にも積極的に乗り出し、Synspectiveの急成長を後押ししてきました。海老澤会長は、Synspectiveの新井CEOとは15年以上の付き合いを持ち、その成長を間近で見守ってきた実績があります。
今後もMICは、Synspectiveを含むポートフォリオ企業の成長を支援し、イノベーションの創出に貢献することを目指しています。新たなテクノロジー分野への投資も続け、社会的課題解決に向けた事業の実現を図ります。
まとめ
MicとSynspectiveの連携は、日本の宇宙産業の未来を切り開くものとして、多くの期待が寄せられています。特に、宇宙産業の発展と、持続可能な社会の実現に向けたビジョンが現実味を帯びてきている中で、両社の取り組みが今後どのように発展していくのかが注目されます。
新たな挑戦が続く中、MICの今後の動きから目が離せません。