日本マーケティング学会は、2025年5月12日をもって会員数が3,000人を突破したことを発表しました。この新しいマイルストーンは、マーケティング分野の発展への期待を高めています。同学会は2012年に設立され、理論と実践、さまざまな分野との交流を通じて、学術的な探求と創発を促進することを目指しています。
会員数の増加と若手支援
最近では、「若手応援割」として、24歳以下は会費が無料、29歳以下は半額という制度を導入し、特に大学院生や大学生といった若手会員の参加が増加しています。この動きは、多世代共存の知識交換と探求の場を提供することにつながっています。
マーケティングカンファレンス
日本マーケティング学会の最大のイベントであるマーケティングカンファレンスは、毎年10月に開催され、700名以上が集まります。このイベントでは、様々なセッションや基調講演が行われ、参加者は研究者と実務家が一堂に会して活発な議論や交流を行う貴重な機会となっています。今年は10月12日に法政大学で開催され、多彩なプログラムが予定されています。
三都市カンファレンス
また、3月に開催される三都市カンファレンスでは、東京、大阪、福岡の3都市を結ぶ形でライブビューイングを利用して、リアルタイムでの討論が行われます。これは、地域を超えた参加が可能になる大変画期的な取り組みです。
多様なリサーチプロジェクト
さらに、学会では40以上のリサーチプロジェクトが進行しており、それぞれが特定の課題に取り組んでいます。会員たちは興味に応じてこれらのプロジェクトに参加し、貴重な知識を得たり議論を交わせる環境が整っています。
マーケティングサロン
「マーケティングサロン」も好評で、これまでに200回以上の開催を数えています。このイベントでは小規模な座談会形式で進められ、マーケティング専門家たちとじっくり話し合う機会が提供されます。東京、大阪、札幌、名古屋、福岡などで行われ、参加者同士の交流が育まれる場となっています。
マーケティングジャーナル
このような活動を支えるために、マーケティングジャーナルを通じて優れた研究論文を広く公開しています。和英混載のオープンアクセスジャーナルで、年4回発行され、学術的な示唆が提供されています。
日本マーケティング本大賞
また、毎年開催される「日本マーケティング本大賞」では、会員の投票に基づいて優れた書籍が表彰され、マーケティングに関する知識の普及が推進されています。
今後の展望
会長の西川英彦氏は、「探求と創発」をモットーに、多様な才能が交わることで未来への指針を示す重要な役割を果たすとの強い決意を示しています。このように、日本マーケティング学会は未来を築く力を持つ団体として、今後も進化を続けていくことを表明しています。皆様のさらなる協力と支援が期待される時期です。