「いとLab+」開設
2025-07-22 10:42:27

九州大学隣接の新研究拠点「いとLab+」の開設と未来への展望

九州大学隣接の先端材料研究拠点「いとLab+」の開設



日本曹達株式会社は、次世代の化学技術の発展を目指し、福岡県福岡市西区に位置するインキュベーション施設「いとLab+」を開設しました。この拠点は、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」の一環として設立されたもので、特に有機半導体分野における材料開発に注力しています。

1. 開設の背景と目的



新たに設立された「いとLab+」では、有機ELホスト材料や有機薄膜太陽電池の電荷移動層など、先端材料の開発が行われます。市場が成長する中で、日本曹達はこの領域での新しい事業機会を創出することを目指しています。

2. 「いとLab+」の特徴



「いとLab+」は、多機能な研究開発の場であり、研究施設、商業施設、賃貸住宅などが一体となった複合施設です。九州大学から徒歩圏内に位置しており、大学の先進的な研究設備を活用できるため、研究者との連携が容易です。このような環境の中で、日本曹達は九州大学の安田琢磨教授と共同で有機半導体材料の研究を進めています。

3. 産学連携の推進



日本曹達は、九州大学との共同研究に留まらず、有機EL材料の開発で実績を持つスタートアップとの協業も行っています。パートナー企業との協力を通じて、高需要な蛍光青色に適したホスト材料など、市場ニーズに応じた材料の開発を進める予定です。また、最新の研究施設を最大限に活用することで、迅速な研究体制を構築し、成果をすぐに商品化できる環境を整えています。

4. 将来のビジョン



今後、日本曹達は研究員を配置し、九州大学の研究者との協力を通じて、新たな事業テーマを見出していく方針です。福岡市や九州大学OIP(OPEN INNOVATION PLATFORM)と連携し、オープンイノベーションの促進を図りながら、2028年までに数千億円規模に成長すると予想される有機EL市場において、特に青色系のホスト材料の開発を加速させていきます。

また、約10%の成長が期待される有機太陽電池市場においても、日本曹達の技術を活かした材料開発が進められる予定です。これにより、持続可能な社会の実現を目指し、新たな価値創造に取り組んでいきます。

「いとLab+」の基本情報



名称


いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)

所在地


福岡県福岡市西区九大新町5番1他

交通アクセス


JR筑肥線「九大学研都市駅」から昭和バスで約9分、「産学連携交流センター」下車すぐ。

敷地面積


31,224.68㎡

開業日


2023年4月8日

運営


大和ハウス工業株式会社・西部ガス都市開発株式会社

日本曹達は、1920年の創立以来、自社の技術を駆使して農薬や医薬品、特殊化学品などを提供し続けています。今後も、レスポンシブル・ケアの理念に則り、安全性、品質、健康に留意しながら、持続可能な社会に貢献する企業として新たな価値を生み出していきます。


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会社情報

会社名
日本曹達株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2丁目7番2号JPタワー
電話番号
03-6366-1920

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