大日本印刷と福井県立大学が連携協定を結ぶ
2025年9月19日、福井県立大学恐竜学部と大日本印刷株式会社(DNP)は、恐竜と古生物学分野における連携協定を締結しました。この協定は、福井県における地域振興や新事業創出を目的としており、両者が持つ資源をフル活用することで、地域社会と学術界のさらなる発展を目指します。
協定締結の背景と狙い
福井県立大学は2025年4月に日本初の恐竜学部を開設しました。この新たな学部を通じて、同大学は恐竜や古生物学研究の成果を地域社会に還元し、地域貢献と人材育成を進める意向を示しています。一方、DNPも多様な文化や芸術との出会いを創出するためのデジタルアーカイブ構築や鑑賞体験システムの開発に取り組んでいます。
これまでも両者は、VR技術を用いた「VR恐竜展システム-福井恐竜編-」の開発や、恐竜の魅力を伝えるためのイベントを共同で開催しており、今回の協定はその延長線上にあるものです。協定の締結によって、恐竜学を中心にした産業の振興と地域の活性化が期待されます。
協定に基づく主な取り組み
この連携協定では、さまざまな取り組みが計画されています。具体的には、以下の内容が盛り込まれています:
1.
新たな事業創出: 恐竜や古生物学を基にした新しい事業を共同で開発し、地域の産業振興を図ります。
2.
教育プログラムの開発: 小中学校向けに恐竜に関する出張授業やプログラムを提供し、次世代の育成につなげます。
3.
地域資源の活用: 地域に存在する資源を最大限に活用し、観光の振興や社会課題の解決に寄与します。
4.
調査研究の推進: 教育や研究活動を通じて、恐竜学分野の研究を深めます。
5.
地域社会の活性化: 地域振興やまちづくりなどへの寄与を目指します。
今後の展望
今後、両者は新しいコンテンツやシステムの開発に引き続き注力し、恐竜関連の事業を推進していく予定です。また、2025年9月26日から30日に福井県立大学で開催される「第6回アジア恐竜国際シンポジウム」にもDNPは参加予定です。
この連携協定は、恐竜・古生物学分野における新たなビジネスモデルや教育プログラムを創出し、地域の魅力を一層引き出すことが期待されます。来るべき未来に向けて、両者の取り組みから目が離せません。