ラピュタロボティクスが新しいピッキング方法を発表
東京都江東区に本社を置くラピュタロボティクス株式会社は、高度な物流向けロボティクスソリューションを提供する企業であり、同社の協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」に新機能「フォーカスピッキング」を追加したことを発表しました。この新技術は、物流業界における効率的な作業を実現するために設計されており、特に商品のピッキング作業において大きな効果が期待されています。
フォーカスピッキングの背景
「ラピュタPA-AMR」は2020年に商用化され、以降約60の拠点に導入され、800台以上が販売されるなど、多くの現場でその効果を発揮してきました。課題を抱える物流現場において、ラピュタPA-AMRは数々の問題解決に寄与しており、今回の「フォーカスピッキング」の追加はさらなる効率化を目指すものです。この新しいピッキング方法は、ロボットを商品が多くピッキングされるエリアに集中させることで、作業者の移動距離を減らし、成果を上げることを目的としています。
効果的なピッキングによる歩行距離の削減
新機能「フォーカスピッキング」により、作業者とロボットの動線が最適化され、ピッキング作業の優先順位が改善されます。実際の試験導入を行った株式会社Rise UP様の物流センターでは、以下のような成果が報告されています。
- - 通常のピッキング: ラピュタPA-AMRを用いた場合、1時間あたりの推定歩行距離は1348m。
- - フォーカスピッキング: この新機能を実装後、歩行距離は858mに減少し、なんと36%の削減が確認されました。
このような結果は、時間の効率性と業務のコスト削減に大いに貢献することが示されています。この新機能の導入により、物流現場での作業効率がさらに向上することが期待されています。
サポート体制の充実
ラピュタロボティクスでは、PA-AMRをご導入いただいたお客様に対し、定期的に更新可能なソフトウェアを提供し、最新の技術を活用できる環境を整えています。これにより、業界の進化と合わせたサービスが受けられる体制を構築しています。「フォーカスピッキング」の追加もこうした取り組みの一環であり、今後も物流業務の生産性向上に貢献し続ける方針です。
今後の展望
ラピュタロボティクスは、次世代の物流ソリューションとしての役割を担い、物流業界が抱えるさまざまな課題を解決へと導く取り組みを続けていくとしています。今後もお客様のニーズに応じて機能改善を行い、業界の進化を支援していく姿勢は一貫しています。
この「フォーカスピッキング」を通じて、物流現場がさらに生産的で効率的な環境となることを願っています。
ラピュタロボティクスについて
ラピュタロボティクスは、スイスのチューリッヒ工科大学(ETH Zürich)から生まれたベンチャー企業で、「ロボットを便利で身近に」というビジョンを持っています。世界中から集まった優秀なエンジニアや営業チームが、一丸となって最適なソリューションを提供しています。