中小企業におけるUTM導入状況調査
UTMとは何か?
企業の情報セキュリティを守るためのツールとして、「UTM(Unified Threat Management)」が注目されています。これはファイアウォール、アンチウイルス、侵入検知システムなど、複数のセキュリティ機能を一つにまとめたシステムのことです。ネット上の脅威が増加する中、中小企業でもその重要性が増してきています。
中小企業でのUTM導入事情
青森県内のITサービス企業、株式会社テクノルによる調査では、中小企業の52.9%がセキュリティ対策としてUTMを導入していることが明らかになりました。さらに、導入しているUTMの種類を尋ねると、54.0%がオンプレ型、46.0%がクラウド型であることが示されました。これは、企業の経営方針やセキュリティ意識により選択されていることが考えられます。
オンプレ型UTMの管理状況
UTMをオンプレ型で運用している企業の多くは、なんと81.9%が自社で管理を行っていると回答しました。この自主管理には専門的な知識が必要で、運用やメンテナンスに関する課題も指摘されています。多くの企業が、運用に対して知識不足や業務負担が大きいことを悩みとして抱えています。
クラウド型UTMへの移行
調査では、オンプレ型の管理に課題を感じる企業のうち、43.4%がクラウド型に替える予定がある、または検討中であるという結果が得られました。管理の手間を軽減し、より効率的にセキュリティ対策を行うために、クラウド型の採用が進んでいると言えるでしょう。
クラウド型のメリット
クラウド型UTMを選ぶ理由として、60.8%の企業がコスト削減を挙げています。また、運用負担の軽減やIT環境の柔軟な変更ができる点も評価されていますとのこと。実際、クラウド型にしたことで業務効率が向上したとの声も多く聞かれます。
理想のクラウドUTM
クラウド型UTMを導入する際の選定基準として、57.1%がコストの割安さを重視しています。安全性や豊富なサービス内容も大切にされており、企業のニーズに応じた適切なセキュリティ対策が求められています。また、シンプルで使いやすいことが理想的なサービスとして挙げられています。
結論
今回の調査から、中小企業はUTMの導入状況や選択理由が多岐にわたることが明らかになりました。オンプレ型、クラウド型のどちらにもそれぞれの利点と課題が存在し、企業は自社に合った最適なUTMを選ぶことが求められています。特に、クラウド型UTMはコスト面や管理の効率化で、従業員の作業環境を改善する可能性が高いと言えるでしょう。安心して働ける環境を整えるために、UTMの選定は非常に重要です。
クラウド型UTMを提供する株式会社テクノル
株式会社テクノルは、クラウド型UTM「MRB-cloud」を展開しており、業務効率化やコスト削減のニーズに応えています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
・詳細はこちら:
MRB-cloud
調査概要
この調査は、2022年10月28日にインターネットで実施され、対象は中小企業の情報システム部門を持つ企業・関係者の1,008人です。