松尾高弘が受賞した光のインスタレーション
国際的な照明デザインアワード「LIT LIGHTING DESIGN AWARDS 2024」にて、ルーセントの代表でありアーティストである松尾高弘氏が手がけた作品「The Creation」が最優秀賞に輝きました。このアワードはスイスを拠点とする3C GROUPが運営し、世界中からの優れた照明デザインを表彰する名誉ある賞です。特に、エンターテインメント・ライティング部門では最も優れた作品に贈られる「デザイン・オブ・ザ・イヤー」の栄冠が与えられ、松尾氏の卓越した手腕が認められました。
LIT LIGHTING DESIGN AWARDS とは
「LIT LIGHTING DESIGN AWARDS」は照明を「芸術」と「科学」の両面から捉え、建築やエンターテインメント、プロダクトデザインなどの分野において斬新かつ創造的なアプローチを持つデザインを称える国際的な賞です。松尾氏の作品「The Creation」は特に、エンターテインメント業界への貢献と先見性が評価されました。アワードの詳細や受賞作品については、
公式サイトをご覧ください。
The Creation について
「The Creation」は中国・蘇州にある現代美術館「Ui ART Center」の常設展示作品で、数えきれないほどの球体と光、サウンドが織りなす壮大なライトインスタレーションです。この作品は、宇宙や自然の起源を想起させると同時に、人間の豊かな創造性を表現することを目的としています。設計プロセスでは、まず銀河のような点群のヴォリュームがデジタルによるCGと物理シミュレーションを用いて生成され、その後20,335個のアクリル球が配置されました。
独自の光の演出
「The Creation」での光の演出は特に秀逸で、透明と半透明のアクリル球に光が当たる様子が見事に表現されています。12台のプロジェクションから放たれる光が、半透明の球体を通じて吸収され、発光するヴォリュームを形成。一方で、透明な球体は光を反射し、はっきりとした輝きを生み出します。その結果、無数の光の群れが力強く瞬き、時には大きな塊となって観客を魅了します。このように、浮遊感あふれる光の質感やカラーグラデーションが実現されているのです。
松尾高弘氏の経歴と活動
松尾高弘氏は1979年生まれ、福岡県出身で、九州芸術工科大学大学院を修了。その後、自然界の現象を活用した独自の光の表現やエモーショナルな作品を作り出しています。公共空間や展覧会、商業空間でのインタラクティブアート等、多岐にわたる活動を展開しています。彼は「光」、「空間」、「人」そして「インタラクション」を融合させたエモーショナルなアートを提供するクリエイティブカンパニーとして、ルーセントデザインを率いています。
今後の展望
松尾氏の受賞は、照明デザインの新たな地平を示すものとして、多くの人々に感銘を与えています。彼の作品が今後どのように進化し続けるのか、非常に楽しみです。さらに詳しい情報は、
ルーセントデザインの公式サイトや、
EMISSIONのInstagramもチェックしてみてください。