福祉医療マネジメント研究科が開催するリスキリングセミナーの魅力

文京学院大学大学院の福祉医療マネジメント研究科では、専門職のリスキリングを促進する出張セミナーを実施しています。この取り組みは、福祉医療の現場で働く専門職の方々に対して学び直しを支援し、今後のキャリア向上につなげることを目的としています。

2024年の8月初旬、社会福祉法人うららで行われたセミナーでは、居宅サービスや施設サービス、通所サービスを担う管理者や施設長が参加しました。テーマは「チーム・リーダーのためのマネジメントスクール」。セミナーでは、本大学の教員4名が講義を行い、参加者たちはグループワークを通じて、管理職としての役割や職場の問題解決に向けたアプローチを学びました。

また、8月24日には医療ソーシャルワーカー（MSW）を対象にしたセミナーがTMG主催で開催され、29名のMSWが参加しました。このセミナーでは、「医療ソーシャルワーカーが身につけるべきマネジメント」と「スーパービジョンの理論と実際」をテーマに、2名の教員による講演とワークショップが行われました。

特に注目すべきは、講演を通じて非営利法人としての医療機関の特性に焦点を当てた「組織の効率運営」や「多職種連携」の重要性が論じられた点です。参加者は、業務を振り返り、自分の組織の課題を確認するワークショップを通じて、具体的な改善策を模索しました。

これらの出張セミナーは、ただの講義ではなく、現場で役立つ実践的な知識やスキルを習得する場でもあります。参加者からは、管理職としての新たな視点を得られたという声や、経営学の知識が自分の仕事にどのように役立つかを実感したという感想が多く寄せられました。

参加者の一人は、「スキルに偏った学びから経営の視点を加えることで、実務への理解が深まった」と述べ、その重要性を強調しています。また、他の参加者は、「今まで機会がなかったマネジメントを学ぶことができ、非常に価値のある体験だった」と語り、セミナーの効果を実感していました。

文京学院大学大学院の福祉医療マネジメント研究科では、このように直接現場に出向いて専門職の再教育を支援することで、専門職のキャリア形成や職場での課題解決に貢献しています。今後も引き続き、こうしたセミナーを通じて、福祉医療の質を向上させるために尽力していく予定です。専門職にとって学び直しは重要であり、この機会を通じてさらなる成長を遂げることを期待しています。