フォーミュラEが国連の「エネルギー・コンパクト」に参加
フォーミュラEが、国連および国連―エネルギー(UN‒Energy)が推進する「エネルギー・コンパクト」イニシアチブへの参加を発表しました。この取り組みは、持続可能なエネルギーの普及を目指すもので、フォーミュラEのミッションである「電動レースを通じて持続可能な人類の進歩を加速する」という理念と深く結びついています。
この「エネルギー・コンパクト」は、クリーンエネルギーへの移行をサポートするために、政府、企業、国際機関、ステークホルダーが約200の取り組みを発表する際のフレームワークとして機能しています。フォーミュラEはこの取り組みに参加することで、持続可能な競技のリーダーとしての地位をさらに強化することが期待されています。
フォーミュラEの役割と意義
このイニシアチブへの参加は、フォーミュラEの大会で採用されている温室効果ガス排出量の測定・報告・削減に関する厳格な基準に基づく取り組みの一環です。また、シーズン11では、輸送によるCO2排出量を25%削減し、年間約5,500トンの炭素排出を抑えることに成功しています。この成果は、2030年までにCO2排出を45%削減するという目標に向けた重要なステップとなります。
フォーミュラEのCEO、ジェフ・ドッズは、「私たちは常に目的を持ってレースを行ってきた」と述べ、競技と持続可能性は互いに共存できることを証明してきたと強調しています。国連とのパートナーシップを通じて、フォーミュラEの取り組みが持続可能な開発に寄与することを明確に示しています。
具体的な取り組みの発表へ
フォーミュラEは、バルバドスでの正式な署名に続き、「エネルギー・コンパクト」に関する具体的な取り組みを発表する予定です。これにより、既に実施中の先端的な持続可能性イニシアチブをさらなる強化することが期待されます。
さらに、サステナビリティ・ディレクターのジュリア・パレも「エネルギー・コンパクト」への参加が自然な流れであると述べ、私たちの取り組みが測定可能な好影響をもたらすことを強調しました。ディレクターは、この参加がフォーミュラEの存在意義を強固にし、持続可能なライフスタイルの推進に寄与することを目指していると語っています。
東京E-Prixのお知らせ
フォーミュラEの東京大会「Tokyo E-Prix」は、2025年5月17日(土)・18日(日)に開催予定です。このイベントでは、電気自動車による熱戦とトップクラスの音楽、エンターテインメントが融合します。観戦チケットはイープラスのウェブサイトから購入可能です。
フォーミュラEとABBについて
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、電気自動車による世界初のFIA選手権であり、カーボンニュートラルであることが認証された唯一のスポーツです。フォーミュラEは、持続可能なエネルギーの具現化に向けて努力し続けています。
ABBは、電気化とオートメーションのリーダー企業として、持続可能な未来を実現するために革新を進めています。ABBとともに、フォーミュラEは全力を挙げて持続可能なエネルギーの未来を拓いていく様子が期待されます。