日本の外食企業が競争力を高めるための新たな一歩
2025年1月20日、東京都の葛飾区にある一般社団法人日本フードビジネス国際化協会(JIFA)が、ぐるなび上海社と業務提携の覚書(MOU)を締結しました。この協力により、日本の外食企業が中国との接点を持ち、よりスムーズに市場へ進出できる仕組みが整いました。
MOUの内容と目的
JIFAは、外食産業の国際化を目的に、会員企業への支援を強化しています。その一環として、今回の提携を通じ、ぐるなび上海社内に設置する中国デスクが機能し、会員企業は無償で現地のファシリティを利用することが可能になります。さらに、現地視察時のサポートやプロモーションの支援、日本進出に向けたコマーシャルな問い合わせの受付などの利点を享受できます。
外食企業の日本進出とサプライチェーン支援
また、ぐるなび上海社は外食企業の日本市場への進出もサポートします。特に、中国企業が日本に進出する際には、単独または提携による形で必要なリソースを提供していく計画です。重要なのは、JIFA会員企業が中国からの直接仕入れを可能にするサプライチェーンの構築です。これにより、コスト削減を図りつつ品質向上も狙います。
提携の背景と期待される影響
近年、外食市場における国際的な需要が高まっています。JIFAとぐるなび上海社の提携を通じて、日本のフードビジネスが中国市場でさらに広がることが期待されています。これにより、両国の企業が協力しながら新たなビジネスモデルを模索し、飲食文化の発展に寄与できる可能性があります。
ジャパンガストロノミーの将来特性
また、インフレの影響で日本の外食産業が仕入れコストの高騰に悩まされている中、ぐるなび上海社は信頼性のある中国製造者を活用した品質の高い生産者ネットワークを提供します。これにより、コストコントロールの支援が期待されています。
各社代表者のコメント
協約に際し、ぐるなび上海社の総経理、刘昊氏は、「中国でのネットワークとノウハウを活かし、日本企業が中国でのビジネスを円滑に進められるよう支援していく」との意気込みを示しました。JIFAの理事長、深見浩一氏も「多様な形での協業によって、日本企業が中国市場に進出しやすくなることを期待している」と述べているように、両者の連携がもたらす影響は大きいと言えるでしょう。
どこに向かうのか
この業務提携が実を結び、日本の外食企業が中国において新たなフードビジネスの可能性を開拓することを願っています。それは単なるビジネスの成功にとどまらず、文化を超えた食への理解と交流を生む起点となるでしょう。今後の展開に期待が高まります。