地域企業と大学部活が創り出す新しい採用の形
株式会社スポンサーズブーストが2023年に立ち上げた新たな取り組み「SPONSORS BOOST 2.0」。このプログラムは、地方企業が地元の大学部活動に小口でスポンサーとして参加することで、採用課題を解決するという新モデルです。
地元企業が抱える採用課題
地方における企業は、自社の存在を地元の大学生に知られておらず、採用競争が激しい中で立ち位置を確保できないという問題があります。地元の優秀な学生が県外の名のある企業に流出する現状も見られ、その結果、地方の人材不足が深刻化しています。広告費や採用費が仲介会社に消える一方で、有効な採用につながらないという悪循環を生じさせています。
さらに、新卒採用のオンライン化が進みつつも、地方の中小企業は「学生とリアルに接する機会」を求めており、その機会が不足する結果、採用の競争力が低下しています。したがって、地方企業は新しいアプローチが必要とされている時代に突入しています。
SPONSORS BOOST 2.0の特徴
「SPONSORS BOOST 2.0」は、企業がスポンサーとなって地元の大学部活を支援することで、企業の名称と事業内容が学生や地域に知られるようになる仕組みを持っています。企業が応援したい部活を選び、小口出資することにより、企業は学生と早期に接点を持ち、優れた人材を獲得するチャンスを得ることができます。
このプロジェクトには、全国各地のテレビ局や新聞社が参画しており、地元メディアとの連携を通じて、地域の挑戦を支える文化を育てることを目指しています。企業が地域内で信頼を築きながら、採用効率やブランド力の向上が期待されます。これにより地方メディアは地域貢献とビジネスの両立を図ることが可能になります。
成果を生むプロジェクトの展開
「SPONSORS BOOST 2.0」の基盤には、リアル交流イベントや会員制SNS「BOOSTLY」が用意されています。これらのプラットフォームにより、企業は学生と直接的にコミュニケーションを取ることができ、学生側も自らの活動を広める貴重な機会を得ることができます。プロジェクトに参加することで実際に企業とのマッチングが実現し、参加者の声からも新たな採用の成功事例が見えてきています。
実際、先日行われた採用セミナーには多数の企業と部活生が参加し、4組のマッチングが成立しました。参加した学生たちは、企業との交流を通じて職業観を深め、支援を通じた活動が将来のキャリアにつながることを実感しています。
今後の展望
スポンサーズブーストは、この新しい応援型採用モデルを今後も全国に展開していく予定です。地域のメディアと連携しながら、学生が地元企業を理解し、企業が学生と出会う機会を続けて提供し、地方の採用課題を解決することを目指します。地域企業のブランド力を高め、もっと多くの学生に地元での就業を促す新たな道筋を築くことが期待されます。
企業情報
- - 企業名: 株式会社スポンサーズブースト
- - 設立: 2023年8月
- - 代表取締役: 西里将志
- - 所在地: 東京都目黒区中目黒1丁目1-21EBISU 212 BLDG 3F-4F
- - URL: SPONSORS BOOST
この取り組みを通じて、地域内での学生と企業の相互理解が深まり、採用活動が一層活性化していくことが期待されます。