OMENが解き明かす
2020-07-02 11:30:39
『あつまれ どうぶつの森』ヒットの秘密を探るダッシュボード「OMEN」
目を惹くデータから読み解く『あつまれ どうぶつの森』の成功
マーケティングの世界において、データの重要性はますます加速しています。特にゲーム業界では、ユーザーの行動やニーズを正確に把握することで、より効果的なプロモーション施策を展開することが求められます。そんな中、合同会社ANDEVERが運営するコンソールゲーム市場観測ダッシュボード「OMEN」は、2020年に始まり、ゲームタイトルのヒット要因を解析するためのレポートを毎月提供しています。
『あつまれ どうぶつの森』の急成長
「OMEN」は2020年2月から5月の期間において、『あつまれ どうぶつの森』の購買率における年代別の推移を詳しく分析しました。そのデータによると、購買率は2月の17%から5月の45%へと大幅に上昇。特にNintendo Switch保有者の約半数がこのゲームを既に購入したか、これから購入予定であるという結果が浮かび上がりました。この状況は、家庭用ゲーム機市場における他のブランドとも比較しても非常に際立っています。
特筆すべきは、購買率における年代別の内訳です。顕著なことは、30代と40代がこの成長をリードした点です。これらの世代は、2月時点ではそれぞれ3%と4%の購買率に過ぎなかったのに対し、5月には11%と13%まで成長しました。実に40代は20代を超えて、全世代の中で最高の購買率を誇るに至ったのです。このように、年齢を超えて多くの層に広がることで、『あつまれ どうぶつの森』は他のタイトルにはない特異な人気を持つこととなりました。
購買意欲を形成する媒体の違い
「OMEN」では、性別・年代ごとの認知や購買意欲を形成した媒体のデータも取り扱っています。このデータを元に、20代と40代の間には、『あつまれ どうぶつの森』に対する認知度や購買意欲の喚起において、明確な違いが見られることがわかりました。
5月の調査結果では、20代では「ソーシャルメディア」が最も高い認知度を示し、続いて「テレビコマーシャル・テレビ番組」がランクイン。対照的に、40代では「テレビコマーシャル・テレビ番組」が圧倒的に高い認知を得ており、ここにもテレビの影響力の強さが浮かび上がります。
さらに購買意欲を高めた媒体においても、20代の1位は「YouTubeのゲーム実況者」、次いで「知人・友人・家族」となるのに対し、40代では同じく「テレビコマーシャル・テレビ番組」がキングオブインフルエンサーとなっていました。このように、テレビが持つ影響力は年代に関わらず、商品認知や購買意欲を高める上での重要な要素となっているのです。
OMENの多角的なアプローチ
OMENは、企業がマーケティング戦略を立てる際に参考となる情報を幅広く提供しています。具体的には、認知経路や購買意思決定に影響を与えたマーケティングチャネルの変遷、さらには主要な競合タイトルとの比較などが行えます。ゲーム業界のプロフェッショナルが抱える「どの媒体を活用すべきか?」という疑問に対して、OMENはデータに基づいた視覚的かつ明確な答えを提供してくれます。
上記のようなデータ分析を通じて、ゲームマーケターは市場規模の把握やマーケティング効果の測定、潜在顧客の理解、さらには再現性のある施策の提案が可能になります。OMENはPlayStation®4版とNintendo Switch版の2種類があり、様々な企業がこのツールを活用しているのです。
まとめ
全年齢層にバランス良くアプローチし、多様な媒体を駆使して購買意欲を高めた『あつまれ どうぶつの森』。それを支えたのが、ANDEVERが提供するOMENです。このように、データに基づいたマーケティングの手法は今後ますます重要視されることでしょう。
会社情報
- 会社名
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合同会社ANDEVER
- 住所
- 東京都港区南青山三丁目1-3スプライン青山東急ビル6F
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