武蔵野大学(東京都江東区)は、AI副専攻での人的資源の育成を志し、2021年度から「AI活用エキスパートコース」を開設しました。このコースは、全学部の学生がAI技術を活用できる人材を目指すためのもので、理系・文系を問わず、幅広い分野での知識とスキルを身につけることができます。
AI副専攻とは
この副専攻は、学生が既存の主専攻の教育と並行して、AI分野の具体的な知識と技能を学ぶ機会を提供します。科目数は18で、データサイエンス学部の教員が設計し、文部科学省の「データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」にも認定されています。これにより、学生は的確で体系的な学習が可能となります。
この副専攻の主な目的は、AIの専門家を育成するのではなく、AIツールやサービスを駆使し、実際の業務改善や企画を行える人材を育成することにあります。したがって、プログラミングやデータ分析だけでなく、論理的思考やユーザー視点を伴ったサービス設計に重点が置かれています。
成果発表会の開催
2023年9月9日、武蔵野大学ではAI副専攻2期生の成果発表会と修了式が行われました。当日は、参加者が自ら考案したAI活用のテーマについてプレゼンテーションを行い、それを通じて各自の学びを発表します。具体的な発表内容は「パーソナライズされたECサイトの構築」「AIによる心理カウンセラーの役割の模索」など多岐にわたります。
発表会は10:00から15:00まで行われ、入場は自由。対面だけでなく、オンライン配信も行われ、より多くの人々がその様子を視聴できる場が提供されました。
開催詳細
- - 開催日: 9月9日(月)
- - 時間: 10:00~15:00(入退場自由)
- - 開催形態: 対面(オンライン配信あり)
- - 場所: 武蔵野大学 有明キャンパス5号館1階 学生ホール
これにより、参加者はAIを駆使した新たなアイデアやプロジェクトに触れることができ、他の学生との交流を図ることもできました。今回の成果発表会は、AI副専攻の取り組みのひとつとして、将来的なキャリアを考える良い機会となったようです。
武蔵野大学の歴史
武蔵野大学は1924年に設立され、仏教精神を基にした人格教育を掲げてきました。2003年からは名称を武蔵野大学に改め、2004年には男女共学を実現。以降、設置学部の拡充とともに12学部20学科を持つ大学へと発展しています。特に、2019年にはデータサイエンス学部を新設し、最先端の教育課程を提供しています。
総括
AI技術の育成が進む現代において、武蔵野大学のAI副専攻は、学生に専門的な知識と経験を与え、今後の社会で求められるスキルの習得を促進しています。今回の成果発表会は、その取り組みの集大成として位置づけられ、高い関心を集めました。大学側は、今後も教育プログラムを充実させ、未来の人材育成に努めていく方針です。