弁護士業務を支援する新たな連携
東京に本社を置く株式会社ADX Consultingが、同じく東京の株式会社レアラと提携し、弁護士・法律事務所向けクラウド業務管理システム「LEALA」にコミュニケーションツール「LINER」をOEM提供することが発表されました。これにより、両社は弁護士業界のデジタル化を促進し、業務の効率化と顧客満足度の向上を目指します。
OEM提供の意義
ADX Consultingは、企業と顧客とのコミュニケーションを強化するために「LINER」を開発しました。このツールは、SalesforceとLINEを連携させることで、企業の顧客情報を一元管理し、効果的な情報配信や問い合わせの自動化が可能です。一方、レアラは弁護士事務所向けに特化したクラウド業務管理システム「LEALA」を提供しており、弁護士業務の効率化に貢献しています。
この度の提携により、「LEALA」ではLINEを通じて顧客と直接やり取りできる機能が充実し、問い合わせのハードルが低くなります。これにより、新規相談の増加が期待されます。弁護士業界においては、顧客との関係構築が重要であり、「LINER」がそのサポートを強化することになります。
新たな機能で得られる利点
LINERがLEALAに組み込まれることで、弁護士は以下のようなメリットを享受できます。
1.
新規顧客の開拓: LINEという身近なツールを利用することで、より多くの潜在顧客にリーチしやすくなります。
2.
顧客との関係構築: LINEを媒介にしたコミュニケーションで、顧客とのエンゲージメントを高め、長期的な関係を築く助けになります。
3.
顧客情報の統合管理: Salesforceの顧客データとLINEのメッセージ履歴を連携することで、一元管理が実現します。
4.
業務の効率化: 問い合わせ対応の自動化や定型業務の簡素化により、弁護士は専門性の高い業務に注力できます。
DX推進への期待
今回の連携により、弁護士業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速することが期待されています。ADX Consultingの執行役員、金本孝泰氏は、LEALAにLINERが統合されることで弁護士事務所が顧客との関係を深めることを強調しました。この連携により、社会への貢献機会が増えるとの見解も示されています。
一方、レアラの代表取締役、林和成氏は、近年の弁護士数の増加と競争環境の厳しさに触れ、LINEの利用が新規相談の増加に寄与すると確信しています。LINEを利用することで、法律相談の敷居が低くなり、より多くの人々に法的支援が届くことが期待されます。
まとめ
今回の提携は、弁護士業界における新たな試みであり、デジタル技術を活用していかに業務を効率化し、顧客満足度を向上させるかが大きなテーマとなります。今後もADX Consultingとレアラは、それぞれの強みを生かしながら、弁護士業界の未来を変えていくことでしょう。法とテクノロジーの力を結集し、未来の法律サービスを提供できるよう、さらなる展開が期待されます。