JR東日本グループのnonowa国立SOUTHが受賞
このたび2024年度のグッドデザイン賞の結果が発表され、JR東日本グループに属する【nonowa国立SOUTH】が名誉ある賞を受賞しました。この受賞は、同グループの㈱JR中央線コミュニティデザイン、㈱JR東日本建築設計、そして㈱大林組の共同プロジェクトとしての成果を示すものです。
【nonowa国立SOUTH】は、JR中央線の国立駅に直結した木造商業施設です。この施設は、環境に配慮した景観を大切にする文教都市・国立にふさわしい建築を目指して設計されました。更には、木材の魅力を存分に表現し、その美しさを街全体に伝えています。
建物の外観は、全面がガラスで覆われており、内部の木の架構が視覚的に魅力を放っています。これにより周囲の景観に木材の温もりを加え、また地域に根ざした木材の良さを利用者に伝えています。特に、内部空間には多摩産材の杉が使われており、訪れた人々が木に親しみを持てる空間が演出されています。
グッドデザイン賞の審査員から寄せられた評価は非常に高く、特に旧駅舎との調和に配慮したデザインが称賛されました。一方で、ハイブリッド木造構造を採用することで、しっかりとした耐火性を保持しつつ、筋交いのないすっきりとした外観が実現されています。再生材の積極的な活用が、商業施設としての機能と環境への配慮を共存させる試みとして評価されました。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は1957年に設立され、日本を代表するデザイン評価制度の一つです。世界中の企業や団体が参加し、毎年実施されています。優れたデザインを評価し、プロモーションすることを通じて、生活の質の向上を図ることを目的としています。受賞作品には「Gマーク」が授与され、これは優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
このように、nonowa国立SOUTHの受賞は、日本のデザイン界における重要なマイルストーンであり、今後も地域社会に貢献する施設のあり方を示しています。それにより、持続可能な未来を見据えた建築の在り方を示唆する存在として、他のプロジェクトへの影響も期待されます。