京町家の軒下でクリエイターとコラボ!建築設計事務所KINOの新業態カフェ「noki noki」がオープン
京都の歴史的な町並みを保全するため、厳しい景観条例が定められた西陣地区に、建築設計事務所KINOが現代の技術と素材を用いて新築した京町家。この新しい京町家建築に、KINO京都オフィスと、自社で運営するカフェ「noki noki」が2024年7月7日にオープンしました。
「noki noki」は、京町家の特徴である「うなぎの寝床」と呼ばれる間口が狭く奥行きが長い構造を活かし、表通りに面して店を構え、土間や中庭を介して住居を設ける形式を取り入れています。商いと暮らしと文化が隣合わせで町に根付いてきた、伝統的な京町家の雰囲気を感じることができます。
KINOは、京都に拠点を構えるにあたり、「軒下空間を町に開き、町の賑わいに参加していきたい」という思いから、浄福寺通りに面した正面玄関にカフェ「noki noki」を開業しました。軒下空間は、アーティストのギャラリー、ポップアップショップ、期間限定レストランなど、さまざまな用途に利用できるよう設計されています。
オープニングイベントではスイス発コーヒーショップ「MAME」のバリスタが来日
7月7日のオープニングイベントでは、スイス発コーヒーショップ「MAME」のバリスタ、Emi Fukahori氏を招聘し、この日限りのスペシャルなコーヒーを提供しました。Emi Fukahori氏は、ワールドブリュワーズカップチャンピオン、スイスバリスタチャンピオンシップなど、数々のタイトルを獲得した、まさにコーヒー界のレジェンドです。
アーティスト牛木匡憲氏の作品を展示
プレオープン期間中には、アーティスト牛木匡憲氏の代表作『New young』と新作ドローイングが店内に展示されました。牛木匡憲氏は、アーティスト・キャラクターデザイナーとして国内外で活躍しており、その作品は、上海『ASIA ILLUSTRATION FAIR』、ロサンゼルス、ロンドン、サンパウロのJapan Houseなど、世界各地で展示されています。
「noki noki」のロゴは三寸勾配を採用
「noki noki」のロゴは、エイトブランディングデザインがデザインしました。KINOの京町家建築は、京都の景観条例で定められた屋根の角度「三寸勾配」を採用しています。その勾配をロゴに取り入れ、屋根の下でさまざまな活動が広がることを表現しました。
店名には、「軒下空間を町に開き、町の賑わいに参加していきたい」という思いを込めて「軒」(noki)が使われています。また、KINOを逆から読むとnokiになることからも着想を得ています。
「noki noki」概要
店名: noki noki(ノキノキ)
住所: 〒602-8472 京都市上京区有馬町192-1
アクセス: 京都市バス「今出川浄福寺」より徒歩1分、地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩17分
営業時間: 10:00~17:00
定休日: 不定休
Instagram: https://www.instagram.com/nokinoki.kyoto/
URL: https://noki-noki.jp/
株式会社キノアーキテクツ
株式会社キノアーキテクツは、東京と京都の2拠点で、建築家の木下昌大を中心に活動する建築設計事務所です。建築設計の日常に欠かせないコーヒー事業を、2024年7月よりスタートしました。エイトブランディングデザインの協力のもと、社名ロゴもリニューアルしました。これまで尖っていたKINOが、角が取れて丸くなっています。柔軟かつ積極的に今後も設計活動を行っていきます。
代表取締役: 束野由佳
本社住所: 東京都新宿区下落合2-25-9
URL: https://www.kinoarchitects.com
事業内容: 建築の設計・監理・コンサルティング、不動産仲介・コンサルティング、ランドスケープデザイン、プロダクトデザイン、インテリアコーディネート、カフェ・コーヒー焙煎