インサイドセールスチーム構築で商談化率倍増!成功事例と最新ノウハウを徹底解説
2024年11月13日に行われたオンラインセミナー「商談化率倍増!強固なインサイドセールスチームを構築する方法」のレポートをお届けします。本セミナーでは、営業支援企業3社(営業ハック、RASHISA、セルメイト)が、チームでのインサイドセールス成功のための戦略をディスカッション形式で解説しました。
商談獲得における重要なポイント
セミナーでは、まず商談獲得における重要なポイントが議論されました。成功企業は、顧客の期待値調整を適切に行っている点が共通していました。単なるアポイント獲得だけでなく、顧客のニーズや予算、意思決定権者の状況を正確に把握し、適切な温度感でアプローチすることが重要です。
顧客のニーズを深く理解するためには、「なぜそのサービスを利用しているのか」「何を解決したくて導入しているのか」を徹底的に洗い出す必要があります。これにより、顧客の状況に合わせたアプローチが可能となり、商談成立率の向上に繋がります。
また、顧客の忙しい時期や検討していない時期といった要因も考慮し、適切なタイミングでのアプローチが重要です。顧客の反応や発言から、最適なアプローチ時期を判断し、効果的なコミュニケーションを心がけることが必要です。
メールアプローチにおける工夫
メールアプローチでは、電話と比較して直接的なコミュニケーションが難しいという課題があります。しかし、過去の接点などを活用し、顧客の課題を仮説として立てることで、個別感のあるアプローチを実現できます。
メールだけで終わらせるのではなく、電話でのアプローチと組み合わせることで効果を高めることができます。メールを送信したことを電話で話題にすることで、顧客の関心をさらに高めることができます。また、メールのタイトルに社名を入れるなど、「あなたにしか送れないメール」という印象を与える工夫も有効です。
さらに、メールを送信する理由、顧客に送る理由、自社が送る理由の3点を明確に伝えることが重要です。顧客の言葉を取り入れるなど、個別性を意識したカスタマイズも効果的です。
一通のメールや電話で成果を上げることに固執するのではなく、顧客の反応に基づいて次のアプローチを計画的に行うことが重要です。
リスト枯渇を防ぐための対策
顧客リストの枯渇を防ぐためには、ナーチャリング(顧客育成)が重要です。顧客を温度感や段階に応じてランク付けし、それぞれの状況に合わせたアプローチを行うことで、リストを有効活用できます。
リストを単に「〇」「×」で分類するのではなく、「△」のような中間的な状態も考慮することで、より精緻な管理が可能になります。NGとなった顧客についても、その要因を分析し、次回のアプローチ内容に反映することで、継続的なアプローチを実現できます。
また、展示会出展やウェビナー登壇など、新たな顧客リストを獲得するための施策を複数用意しておくことも重要です。自社商材の可能性を広げ、新たな顧客層へのアプローチも検討しましょう。営業代行会社への相談も有効な手段です。
属人化を防ぐための育成方法
インサイドセールスチームの属人化を防ぐためには、メンバーの育成が不可欠です。AIの活用も進む一方で、顧客とのコミュニケーションにおいては、人間のホスピタリティが依然として重要な役割を果たしています。
メンバーの強みや得意分野を活かすことで、チーム全体の生産性を向上させることができます。アポイント獲得が得意なメンバー、顧客の興味関心を高めるのが得意なメンバーなど、それぞれの役割を明確にすることで、商談の質を高め、属人化によるリスクを軽減できます。
AIは、単純な発信やお知らせといった業務に有効活用できますが、顧客との複雑なコミュニケーションにおいては、人間の介在が不可欠です。
メンバーの配置においては、類似した商材の経験、顧客業界や顧客理解、商材理解に加え、顧客の年齢層やコミュニケーションスタイルなども考慮することが重要です。量を重視するのか、質を重視するのかによっても、適した人材は異なります。
登壇者紹介
セミナーには、株式会社RASHISA代表取締役社長の岡本翔氏、RECERO株式会社プロジェクトマネージャー兼人事責任者の早川知秀氏、株式会社営業ハック代表取締役社長の笹田裕嗣氏が登壇しました。各氏の豊富な経験と知見に基づいた発表は、参加者にとって大きな学びとなりました。
株式会社営業ハックについて
株式会社営業ハックは、「売上を2倍にするお手伝い」「営業の悩みを0にする」をミッションに掲げ、営業コンサルティングおよび代行支援事業を展開しています。代表の笹田氏は、長年の営業経験に基づき、営業戦力不足の解消に貢献しています。