TOPPANグループ、ID事業を取得
TOPPANホールディングスおよびTOPPAN Nextは、政府系IDソリューションを提供するHID CIDを買収しました。この買収により、TOPPANグループはHID CIDの優れた販売と顧客基盤、さらには両社の技術力を結集し、グローバルなIDソリューション事業を構築していきます。
買収の背景
IDは市民がその身分を証明し、各種社会サービスを受けるための重要な手段ですが、その整備には各国の市場背景が深く関連しています。従って、異なる国々でのIDを基軸としたサービスへのアクセスを考えると、その特性とニーズをしっかりと理解したうえでのソリューション提供が求められています。デジタル化の進展に伴い、便利さを求める市場の声に耳を傾けたデジタルソリューションの必要性も高まっています。
TOPPANグループは、創業以来のセキュリティ印刷事業を通じて、現在では世界40か国以上の政府系ID案件を担当してきた実績があります。一方で、HID CIDは20年間、50か国以上で革新技術を提供し続け、業界の差別化を図っています。
この度の買収により、TOPPANグループはグローバルな市場に向けた政府系IDソリューションの提供能力をさらに強化し、そのポートフォリオを拡大します。
今後の展望
今後、TOPPANグループはHID CIDが持つ特に南米やアフリカ地域での営業チャネルを活用し、TOPPANのセキュリティソリューションを国際的に展開することで、グローバルなセキュリティ事業の拡大を推進していく予定です。これにより、各国の社会課題を解決するための総合的なIDソリューションを提供していくことになるでしょう。
Erhoeht-XⓇについて
TOPPANグループはまた、「Erhoeht-XⓇ」というコンセプトを掲げて、社会や企業のデジタル革新を支援し、グループ全体のデジタル変革を推進しています。この名称は、TOPPANグループ創業の原点にあたる当時の最先端印刷技術「エルヘート凸版法」に因み、ドイツ語の「Erhöhen」という言葉には「高める」という意味が込められています。
TOPPANグループは、培った印刷技術の進化と先進的なデジタル技術、有効なオペレーションノウハウを融合させたハイブリッドなDX事業を展開し、持続可能な未来に向けた貢献を目指します。
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