ビニール傘から進化した『umbrella leaf』の取り組み
株式会社ジェイアール西日本ファッショングッズ(JFG)が、鉄道遺失ビニール傘を活用したアップサイクルフラワー『umbrella leaf』をテーマに、大阪府が主催する「おおさか環境賞・協働賞」を受賞しました。この賞は、環境保全や創造的な活動を推進する個人や団体、事業者に贈られるもので、令和6年度の授賞式は2025年3月26日に予定されています。
アップサイクルの新しい形
『umbrella leaf』は、毎年約8千本のビニール傘が消費される中で、多くが短期間で廃棄されてしまうという現実を受けて生まれたプロジェクトです。捨てられがちなビニール傘を再利用し、白い花が咲く多年草「山荷葉」からインスパイアを受けて開発されたフラワーは、再生生地を用いて製作されています。
このプロジェクトでは、環境問題に対する意識を高めるため、イベント会場や商業施設でのアート展示を行い、来場者がアップサイクルを体験できる機会を提供しています。また、傘の取り違えを防ぐためのアンブレラマーカーを制作するワークショップも実施し、参加者に環境問題への理解を促進しています。
受賞の理由
ビニール傘は、プラスチック素材で作られているため、分解が難しく、処理が容易ではありません。多くの傘が埋め立て処分や焼却処理されており、その結果、環境汚染の原因となっています。JFGでは、鉄道車両や駅構内に放置された傘を回収し、廃棄傘の削減に努めています。
回収された傘は、解体され、プレス機で重ねられることで新しい生地に生まれ変わります。その生地を職人が手がけることで、光を浴びて輝く完成品、つまりアップサイクルフラワーが誕生します。このプロジェクトに賛同する様々な事業者が協力し合うことで、環境問題解決に向けた効果的な取組みとなることが評価されています。
octangleのPOP UP STORE情報
さらに、2025年6月上旬には、ルクア イーレの4階イベントスペースにて、octangleのPOP UP STOREが予定されています。このストアでは『umbrella leaf』をはじめとするアップサイクルフラワーの販売が行われる予定です。日時が近づくにつれ、詳細が発表されるので、関心のある方はぜひチェックしてください。
JFGの理念と今後
株式会社ジェイアール西日本ファッショングッズは、JR西日本の駅内や駅ビル、市街地のショッピングセンターでバラエティ雑貨やアクセサリーを扱う企業です。人々に「暮らしの楽しさ」と「心の豊かさ」を提供することを使命とし、地域と共に成長していくための事業活動を続けています。このような取り組みを通じて、より持続可能な社会の実現を目指しています。
本社所在地:大阪府大阪市淀川区西中島5-4-20 中央ビル7F
URL:
ジェイアール西日本ファッショングッズ