2025年3月卒業生の就職活動の最新動向
株式会社フロッグが発表した情報によると、2026年卒業生の平均初任給が216,621円に達し前年から3.77%上昇したことが明らかになりました。この調査は、複数のナビサイトに掲載された求人情報を集計したもので、今後の就職活動において重要なデータとなります。
就職活動の早期化
まず注目すべきは、内々定率の上昇です。マイナビの調査によると、2025年3月時点で内々定率は43.1%に達し、前年に比べ8.8ポイントも増加しました。就職活動が早期化している背景には、企業の採用戦略や学生の意識の変化があると考えられます。
求人数の推移
ナビサイト全体の求人数は23卒から26卒までの期間において、全体で41,342件となり、前年から739件の減少が見られました。マイナビは求人数が増加し続けている一方で、リクナビでは24卒をピークに求人数が減少しています。特に、各社が初任給を引き上げる動きが見られ、26卒の平均初任給は207,755円と前年よりも増加したことがわかります。この動向は、今後の採用市場における競争がさらに激化することを示唆しています。
初任給の特徴
初任給に関して2030年卒業生は、平均221,287円という結果が出ています。特に、22万円台以上の求人が増加する一方、21万円台以下は減少しており、全体で見ても前年からの初任給の上昇が伺えます。最も初任給の上昇があったのは秋田県で、こちらは11,480円の増加を見せました。
都道府県別の傾向
都道府県別に見ると、茨城県が求人数の増加で1位に輝き、特に自動車関連業種での求人が増加しました。他にも新潟県や宮城県での求人も増えています。このように地域によって求人数が左右される要因として、産業構造の変化が考えられるでしょう。また、最低賃金の引き上げ率が高い地域では、初任給も概して上昇傾向にあります。
業種別動向
業種別に分析すると、増加した求人件数では「サービス/レジャー/フード」が390件も増加し、最も注目される分野となりました。これに対し金融系業種では、初任給も最も多く上昇しており、特に「金融/保険/証券」分野が11,904円の増加を記録しました。
まとめ
全体的に見て、2026年卒業生の初任給は上昇傾向にあり、特に早期企業活動から内々定を得る学生が増えていることが明らかになりました。また、求人データを基にすることで、求人数や初任給の動向を確認することができ、今後の採用活動に役立てることができます。さらに、最も高い初任給を提示した企業は、SBI岡三アセットマネジメントで、大学院卒の総合職で375,000円を提示しました。これらのデータは、求職者が自身のキャリアを考えるうえで、大変重要な材料となることでしょう。