概要
入江運輸倉庫株式会社は、ハコベル株式会社が提供するトラック予約・受付システム『トラック簿』を導入し、業務の効率化に成功しました。この取り組みにより、待機時間が大幅に短縮され、受付から積卸までの流れがスムーズになりました。
導入の背景
2020年、世界は新型コロナウイルスの影響で混乱していました。この時期、入江運輸倉庫は感染リスクを減少させるため、受付における対人接触を可能な限り減少させる方法を模索していました。トラックの予約受付システムはまだ普及していなかったため、サブスクリプション型の『トラック簿』を選びました。この選択により、自社の設備を利用しながら導入を進めることができました。
成果と改善点
導入前、トラックが到着してから荷物の積卸数を把握することは難しく、バースの空き状況によって無駄な移動が発生していました。しかし、『トラック簿』の導入により、倉庫員はリアルタイムで待機中のトラックの荷物状況を把握することができ、最適なバースへの誘導が可能になりました。これにより、平均待機時間は2020年1月の38分から、12月には23分に短縮され、特に60分以上待機するトラックの割合も12.3%から1.7%へと激減しました。
この成果は、倉庫の運営をより効率的にするだけでなく、ドライバーの負担も軽減しました。2025年現在も、『トラック簿』の活用を続けながら業務の効率化が進んでいます。
今後の展望
入江運輸倉庫では『トラック簿』だけでなく、他のシステムの導入も視野に入れています。物流環境の更なる改善を目指し、さまざまなシステムとの連携を検討しています。これにより、より多角的なアプローチで物流効率を向上させていく方針です。
参考情報
ハコベルが提供する『トラック簿』は、トラックドライバーの受付や呼出業務をデジタル化し、荷待ち時間の短縮を実現するシステムです。多くの企業がこのシステムを導入し、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。
企業情報
入江運輸倉庫株式会社は、大阪市を拠点にした物流企業であり、ハコベル株式会社は東京に拠点を置く先進的な物流プラットフォームの会社です。両者の協力により、今後も物流業界の課題解決に貢献し続けることでしょう。