BIM/CIM自動生成ツール
2025-11-14 09:23:21

BIM/CIM自動生成ツールが2次元図面機能で設計の効率化を実現

BIM/CIM自動生成ツールが新機能を搭載



建設業界に革命をもたらす新しいツールが誕生した。株式会社建設技術研究所をはじめとする大林組、八千代エンジニヤリング、Terra Droneの4社が共同開発したBIM/CIM配筋モデル自動生成ツールに、2次元図面との連動機能が追加された。この新機能は、設計条件や施工条件に基づくパラメータを入力することで、3次元モデルと2次元図面を同時に自動生成・修正することを可能にする。

生産性と品質向上の為の取り組み



土木事業では、3次元モデルを活用するBIM/CIM技術が普及しているが、2次元図面の作成に多くの時間を要するため、従来は手戻り作業や作業の非効率が問題視されていた。本ツールは、この問題を解決するために開発されたものだ。特に、過去には115時間を要していた作業が、本ツールを利用することで約10時間に短縮されるという、驚異的な省力化を実現した。

新機能の特長



新しく実装された機能としては、以下の3つが挙げられる。

1. 配筋モデルと2次元図面の同時生成
パラメータの入力により、BIM/CIM配筋モデルと、それに対応する2次元配筋図が同時に自動生成される。この機能により、作成の手間を削減し、両者間の齟齬が解消されることで、設計の品質が向上する。また、条件変更があった場合でも、修正内容が即時反映されるため、生産性が飛躍的に向上する。

2. 鉄筋数量表と加工図の自動生成
自動生成された3次元モデルから、必要な鉄筋数量表や加工図も自動的に作成される。そのため、2次元配筋図の作成にかかる作業が大幅に削減され、効率化が図られる。

3. 新しい形状への対応
本ツールは単ボックスカルバートだけでなく、新たに2連ボックスカルバートやU型擁壁にも対応することになった。これにより、より多くの工事に適用可能となり、さらなる利用の幅が広がった。

今後の展望と期待



国土交通省の方針に沿って、今後は3次元モデルを契約図書とし、さらに整合確認を不要とする考え方が進められる。このトレンドに乗る形で、本ツールは配筋情報の連動を実現し、多くの施工現場での導入が期待される。

これらの改善により、設計・施工段階でのミスや手戻りも減少し、顧客満足度の向上が見込まれる。

テラドローンをはじめとする共同開発企業は、BIM/CIM技術を駆使して、設計・施工だけでなく、積算や維持管理に必要な機能の実装を目指している。総じて、建設業界全体の生産性向上と品質保持を実現し、インフラ分野におけるデジタルトランスフォーメーションを進めることに貢献したいと考えている。

このような先進的な取り組みを通じて、建設業界の未来が切り開かれることが期待される。


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会社情報

会社名
Terra Drone株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目12-19 東建インターナショナルビル
電話番号
03-6419-7193

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