新しいライフスタイルに応える集合住宅
株式会社コプラスが手がけた集合住宅「NIFIT KOISHIKAWA」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。アフターコロナにおいて私たちの生活様式は劇的に変化し、それに伴い住宅の在り方にも新たな視点が求められています。
コンセプトと背景
コロナ禍を経た後、私たちは家で過ごす時間が以前にも増して大切になりました。特に、リモートワークやオフラインとオンラインでのコミュニケーションが重要視される中、従来の間取りでは現代のライフスタイルにそぐわなくなってきています。さらに、土地や建築費の高騰が家賃を圧迫している現状も無視できません。
このような2つの社会的課題に対し、「兼ねる」「無くす」「抜ける」の3つの視点からアプローチを行い、新たな住環境の提案をしています。具体的には、小さな面積でありながら快適にリモートワークができる空間、子どものオンライン授業スペース、また万が一の災害時に備えた防災・収納の確保を行い、日中に家族が快適に過ごせるような構造を計画しました。
ニューフォーマルな生活様式とは
私たちが定義した「ニューフォーマルな生活様式」は、アフターコロナの時代に見合う新しいライフスタイルを体現しています。その特徴は次の通りです:
1.
フレキシブルな働き方:リモートワークの普及により、自宅の作業スペースの重要性が増しています。
2.
オンラインとオフラインの融合:デジタルコミュニケーションと対面の関係のバランスが求められています。
3.
家族との時間の重視:家族との絆を深めるための空間作りが必要です。
4.
効率的なスペース利用:小さな住居でも多機能が求められる時代です。
5.
健康意識の高まり:換気や自然光を取り入れた設計が重要視されています。
審査員の評価
審査員からは、コロナ禍での働き方や住まい方の変化に応じた新しい設計が評価されました。「従来の間取りでは受け入れられない家族の距離感や居場所を新しいテーマとして浮かび上がらせ、小さな作業スペースを確保し、さまざまな空間をつなげる挑戦がなされた」と評されています。この取り組みは、今後の住宅設計の新しい方向性を示すものとも期待されています。
物件概要
「NIFIT KOISHIKAWA」は、東京都文京区小石川に位置し、共同住宅として設定されています。鉄筋コンクリート製の地上5階建てで、住戸面積は34.84m²から67.92m²まで、合計21戸を収容。事業主は株式会社東京アセットソリューションで、設計監理は株式会社コプラスが手掛けています。
会社情報
株式会社コプラスは、東京都渋谷区に本社を構える不動産コンサルティング会社です。『想いをカタチに』を理念に掲げ、人と人とのつながりを重視し、差別性の高い住環境の提案を行っています。さらに、自由な発想で新しいライフスタイルを提供することを目指しています。
公式ウェブサイトのリンク:
https://www.co-plus.co.jp/