新システム「ReBank」
2021-08-02 10:30:02
若手金融担当者をサポートする新システム「ReBank」の魅力とは
最近、金融機関向けの営業支援システム「ReBank」が発表されました。このシステムは、特に若手の金融担当者が効果的に融資提案を行うためのツールとして期待されています。ゼロゼロ融資の動向が一段落する中、金融機関には顧客に対する対話力の向上が求められていますが、ReBankはそのニーズに応える形で設計されています。
ReBankの最大の特徴は、若手担当者でもベテラン並みの融資提案が簡単にできる機能を備えている点です。特に、経営者向けにB/S(貸借対照表)の重要性を伝える機能は、財務コンサルティングの質を向上させることが期待されています。このシステムでは、数ある決算分析手法から厳選したものを用いて、潜在的な財務課題を明確にし、解決策を提案することができます。
顧客と向き合う金融機関は、本業である融資業務により集中でき、金利収入や非金利収入の獲得がしやすくなります。これにより、経営者の資金繰りに対する悩みを聞き入れつつ、必要な資金の適切な運用方法について助言を行うことが可能になります。その結果、より質の高い伴走型の財務コンサルティングを実現できる環境が整います。
ReBankは8月から正式にサービスを開始する前に、旭川信用金庫や幡多信用金庫、平塚信用金庫を含む8つの金融機関で試験導入が行われました。全国各地の信用金庫がこのシステムを利用し、地域企業の成長を支援するために取り組んでいく予定です。
ReBankの特徴
ReBankには、以下の3つの特徴があります。
1. シンプルで理解しやすいUI
システムは中小企業の経営者が理解できるように設計されており、選りすぐりの6つの指標を用いて財務力を解説します。これにより、金融機関の担当者は経営に影響を与えるインパクトのあるアドバイスを行うことができ、信頼関係の構築が促進されます。ReBankの調査によれば、クロージング率は約3倍に向上することが期待されています。
2. 教育体制の整備
本部から営業店担当者への教育と管理がスムーズになり、業務効率の向上が図られます。従来、コンサルタント育成には長期間を要しましたが、ReBankではそれを体系化し短期間で育成可能にしています。このことは若手担当者の即戦力化だけでなく、企業の成功体験を通じた離職率低下にも寄与しています。
3. 融資提案書の自動作成機能
システムは簡単な財務分析を通じて、ボタン一つで融資提案書を生成します。従来、作成に30分かかる作業が、わずか3分で完了します。この迅速な提案が、審査プロセスを円滑に進め、スピーディな融資決定にもつながります。
ReBankは、地域金融機関と企業の成長を支援し、今後もその活動を広げていくことを目指しています。金融機関が抱える多様な課題に対して、実践的な解決策を提供することで、より良い未来を築いていくでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ReBank
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-8-3丸の内トラストタワー本館20階
- 電話番号
-
03-5288-7599