UntroD Capital Japanが九州に新たな拠点を開設
UntroD Capital Japan株式会社は、福岡市において新たに九州全体の技術シーズを育成するための拠点「Fukuoka Growth Next」を開設したことを明らかにしました。これにより、地域のスタートアップエコシステムに大きな貢献を果たすことを目指しています。2024年に開設されたこの拠点では、Region Managerとして塚田隆太氏が常駐し、より一層の支援を行う体制が整えられています。
国際金融都市構想への参画
UntroDは、同時に福岡の国際金融都市構想を推進する産学官連携組織「TEAM FUKUOKA」への参画も発表しました。この組織の目的は、国際的な人材や資金、情報を集め、経済の活性化を図ることです。UntroDの参画により、地域のスタートアップもこうした国際的な潮流に乗ることが期待されています。
リアルテックファンドの運用状況
2023年10月には、リアルテック4号ファンドの運用が開始されました。このファンドは、株式会社みずほ銀行や本田技研工業など、主要企業からの出資を受けており、東京以外の地域への投資に特化している点が特徴です。最新のファンドは、特に九州を中心に技術シーズの発掘に注力し、地域のスタートアップの成長を促進することを狙っています。
九州のディープテックスタートアップの現状
九州には国立大学が7校、高専が9校あり、多数の技術シーズが存在しますが、ディープテックスタートアップへの投資は東京と比較すると約1/20と非常に少ない状態です。リアルテックファンドは、東京以外の地域への投資比率が約60%と業界平均の20%を大幅に上回っており、地方のスタートアップへの支援を積極的に行っています。
UntroDの過去の取り組み
2015年からの投資活動を通じて、UntroDはすでに9社に対して投資を行ってきました。特に、QPS研究所への投資が注目されており、同社は2023年に東証グロース市場に上場し、時価総額1800億円を超える成功を収めました。この成長は九州地域の産業にも影響を与えており、UntroDはこうした技術育成の取り組みを今後も支援していく方針です。
拠点の詳細と今後の展望
UntroD Capital Japanの福岡拠点は、福岡県福岡市中央区大名2丁目6−11に位置し、2024年10月1日から開設されています。今後は、地域の技術シーズを発掘しつつ、社会課題の解決に繋がるスタートアップの育成を進めることが目標です。
この新たな取り組みは九州のスタートアップ間での共同の活動を促進し、地域経済にプラスのインパクトを与えることが期待されており、将来的には国際的な舞台でも九州の存在感を高めることが期待されています。
問い合わせ先
- - UntroD Capital Japan株式会社
広報担当:成田
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