無料のBlazor技術トレーニング、デジタル競争力向上の第一歩
先日、インフラジスティックス・ジャパン株式会社はMicrosoft MVPの坂本純一氏が監修する「Blazor技術トレーニング 入門編/応用編」を2024年10月31日までの期間限定で無償提供することを発表しました。これは、日本のデジタル競争力が低下している現状を受け、IT人材の育成を目的とした重要な取り組みです。
日本のデジタル競争力と人材育成の課題
2023年11月に発表された「IMD世界デジタル競争力ランキング」によると、日本は64ヶ国中32位と過去最低を記録しています。特に「デジタルスキル」指標では63位という厳しい結果が出ており、市場での競争力向上が急務です。また、経済産業省の調査でも、日本はグローバルに見てもデジタル人材育成の体制が整っていないと指摘されています。
これらのデータは、日本経済にとって技術者の再教育と育成がどれほど重大な課題であるかを浮き彫りにしています。多くの企業が人材育成の必要性を認識しながらも、実際に投資や教育が進んでいないのが現状です。
Blazor技術トレーニングの概要
インフラジスティックス・ジャパンは22023年11月に予定されている.NET6のサポート終了を機に、以前は有償だったBlazor技術トレーニングを無償で提供することに決めました。本トレーニングでは、バッググラウンドが異なる開発者たちに向けて、Blazorの基本から応用までをカバー。参加者は効率的な学びを通じて、即戦力として活用できるスキルを身につけることができます。
Blazorとは、Microsoftが開発したフロントエンド開発用のフレームワークで、再利用可能なコンポーネントベースのUI構築が特長です。これは.NETエコシステムと完全に統合されており、開発者にとって非常に親和性の高い開発環境を提供します。
トレーニング内容と監修者紹介
トレーニングは動画形式で提供され、実践的な内容が網羅されています。また、受講者にはサンプルコードが提供され、ハンズオンでの学習をサポートします。
監修者の坂本純一氏は、30年以上の開発経験を持ち、Microsoft MVP Awardを13年連続で受賞。国内のBlazor開発において非常に高い技術力を持つエキスパートです。昨年にはMicrosoft本社でのBlazor開発チームとの意見交換にも参加しています。
無料提供の詳細
無料のトレーニングは「入門編」と「応用編」に分かれており、各々50,000円(税抜)と20,000円(税抜)の価値があります。提供期間は2024年7月1日から10月31日まで。対象は、Blazorの技術向上を目指す企業や、Blazorを学びたい全ての開発者です。
申し込みは、インフラジスティックス・ジャパンのウェブサイトを通じて行えます。申し込み後、トレーニング教材のダウンロードリンクが送付されます。
この機会に、Blazor技術を学び、デジタルスキルの向上を図ることで、日本のIT業界における人材不足の解消への一助となることを期待しています。
会社概要
インフラジスティックス・ジャパンは2006年に設立され、UI/UX開発ツールを提供する米国のインフラジスティックス社の日本法人として、多くの企業に技術的な支援を行っています。現在、日本国内では6,000社以上にその製品が導入されています。この様な取り組みを通じて、さらなる生産性向上を目指しています。