株式会社ローカルフラッグ、最優秀賞受賞
京都府与謝郡与謝野町に本社を構える株式会社ローカルフラッグが、地域資源を最大限に活用し、魅力的なクラフトビールを生み出す取り組みが評価され、2025年の「KYOTO Next Award」において最優秀賞を受賞しました。この賞は、地域活性化に寄与する新たな才能を発掘・表彰する制度であり、今回の受賞はローカルベンチャーの挑戦と共創が生んだ成果の一つといえるでしょう。
受賞の背景
ローカルフラッグが展開する事業は、人口減少や高齢化が進む与謝野町の未来を見据えたものです。事業名「すべての人へ、あそびを。」のもと、地域の資源を活用し、2015年からは与謝野ホップの栽培をスタート。2020年には本格的にクラフトビールの製造・販売に乗り出しました。与謝野駅前に設立した醸造所では、美味しいビールを提供するだけでなく、地域を活かしたイベントや観光資源の開発にも力を入れています。
この活動が地元の方々や関係者の支援を受けて続けられ、ついに最優秀賞という形で評価される結果となりました。代表の濱田祐太氏は、受賞を喜びつつ、支えてくれた地元の皆さんに感謝の意を表明。「遊び心や楽しさを届けることで、与謝野町がもっと魅力的な場所になるよう努めます」とコメントしています。
ブランド統合で新たなステージへ
さらに、ローカルフラッグは2025年7月1日から、クラフトビールブランド「かけはしブルーイング」と「丹後屋醸造」を統合し、「ASOBI BEER」という新たなブランドを立ち上げることを発表しました。これにより、各ブランドの強みを活かし、新しいビール体験の提供を目指します。
「ASOBI BEER」は「すべての大人へ、あそびを。」というコンセプトのもと、地域の活性化と持続可能な環境づくりに貢献することを誓っています。今後は自社醸造のビールに「ASOBI BEER Limited」と名付け、与謝野ホップを使用したユニークで遊び心をくすぐる一杯を提供する予定です。
また、新しく発売される予定の定番ビールには「みだれ髪 YOSANO PILSNER」と「晴れこがね YOSANO SESSION IPA」があります。それぞれ与謝野ホップを使用した個性豊かなビールで、フレッシュな香りを楽しむことができます。
持続可能なホップ栽培
最近では、新たな取り組みとして、自社のホップ圃場を管理し、「ホップ株主」となる制度を導入しています。この制度は、都市部に住む人々も含め、全国の人々と共にホップの栽培に取り組むことを目的としています。これにより、農家とオーナー間の交流を深め、地域とのつながりを育む新たな挑戦となることでしょう。
まとめ
ローカルフラッグの取り組みは、地域の魅力や可能性を引き出し、持続可能な社会の構築に寄与しています。受賞をきっかけに、さらなる発展が期待されるこの事業から目が離せません。今後も地域活性化に向けたユニークな挑戦に注目していきましょう。