DHL大阪ロジスティクスセンター着工
2025年5月20日、DHLサプライチェーン株式会社が大阪市住之江区の南港エリアに新たに設置する「DHL大阪ロジスティクスセンター」の起工式を開催しました。この新しい施設は、西日本地域における重要な物流の基盤を築くもので、関西圏及び西日本全体のサプライチェーンの最適化に寄与する計画です。DHLは2020年以降、2030年までに事業規模を2倍にすることを目指しています。
このロジスティクスセンターは、地上4階建てで、総面積は約55,700平方メートル(約17,000坪)に及び、主にテクノロジーセクターや保守部品の物流を中心にした、先進的なソリューションを提供するマルチユーザー型の施設です。阪神高速道路4号湾岸線・南港中インターチェンジから直近の距離に位置し、大阪市内や関西国際空港へのアクセスも非常に良好です。
環境への配慮と先進技術の融合
この施設は、徹底した環境への配慮を実現したサステナブルな設計が特徴です。具体的には、倉庫やオフィスに電力を供給する太陽光発電設備、電力網の安定性を保つためのバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)、商用車及び乗用車向けの電気自動車充電設備、雨水の再利用システム、エネルギー効率を向上させるモーションセンサー付LED照明など、環境に優しい技術が取り入れられています。また、このセンターは米国グリーンビルディング協会による国際的な環境認証「LEED認証」のゴールド取得を目指しています。
DHLサプライチェーンの代表取締役社長であり、日本・韓国クラスターのCEOでもあるジェローム・ジレは、今回の起工式に際して「DHL大阪ロジスティクスセンターの開設は、西日本地域における我々の存在感を大いに強化し、お客様のビジネス成長を物流面から力強く支えるための重要なステップです。当社は、この先進的な設備を活用し、ますます複雑化する物流ニーズに柔軟に対応できる体制を構築していきます。また、サステナビリティへの強いコミットメントをこの施設の設計にも反映させ、地域社会との共生を重視しながら関西圏の物流の未来を担う戦略的ハブとして育てていくことが待ち遠しいです」と語りました。
竣工予定とDHLの業務範囲
DHL大阪ロジスティクスセンターの完成は2027年初旬を予定しています。
DHLは、国内外での小包配達、eコマース配送、フルフィルメントサービス、国際エクスプレスから、陸上・航空・海上輸送、さらには産業別のサプライチェーンマネジメントに至るまで、広範なポートフォリオを提供している世界的なロジスティクス企業です。220以上の国と地域に展開し、40万人超の従業員がいる同社は、ビジネスを確実に繋げ、サステナブルな貿易を実現するために尽力しています。
サステナブルなビジネスを心がけ、社会や環境に貢献する取り組みを進めているDHLグループは、2050年までにロジスティクス分野におけるゼロ・エミッションの実現を目標としています。
DHL大阪ロジスティクスセンターが完成すれば、関西圏の物流環境に大きな変化をもたらし、地域経済に活力を与えることが期待されています。