衣から生まれる新素材「Clothxxg」
2025年6月13日、広島県福山市の株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパンが、廃棄衣服を100%利用した新たなリサイクル素材「Clothxxg(クロージング)」を発表しました。この新素材は、衣服の色や由来を活かした状態でペレット化され、多様な用途に展開可能です。
Clothxxgの特徴と魅力
「Clothxxg」は、回収した廃棄衣料を破砕し、溶融してペレットに加工することで誕生します。このペレットは、建築資材やインテリア、プロダクトデザインなど、多岐にわたる用に活用されています。従来のリサイクル技術では難しかった色分けによる再生が実現し、衣服が持つストーリーを次の素材に引き継ぐことが可能です。
たとえば、着物由来の素材やスポーツウェア由来の素材など、特異な背景を持つ衣服がペレット化されることで、新たな生命を得ていくのです。これにより、環境に配慮しつつも、デザイン面でも高い自由度を持たせた製品が生まれています。
循環型の未来を切り開く
Clothxxgは、ただのリサイクルにとどまらず、持続可能な社会を導くための革新のひとつと言えるでしょう。廃棄衣料を再資源化することによって、無駄を減らし、新しい価値を創出する。これらの視点からも、Clothxxgの登場は注目に値します。
多用途での展開例
新素材の利用例は広範囲にわたります。具体的には、以下のようなジャンルでの活用が進んでいます:
- - 建築資材:壁材、床材、プレートなど
- - インテリア製品:什器、照明器具、パネルなど
- - プロダクトデザイン:キーホルダー、コップ、文房具など
- - 化粧品容器や家電パーツ
- - ファッションブランドの店舗什器
これまでの「捨てる」という発想から脱却し、新たな可能性を生み出す素材としてClothxxgが示す未来に、多くの業界が期待を寄せています。
業界の注目を集める展示会への出展
「Clothxxg」は、2025年6月18日から20日の間、東京ビッグサイトで開催される「Interiorlifestyle TOKYO 2025」にも出展されます。このイベントでは、業界関係者との共創の機会が生まれることが期待されており、さらなる展開を視野に入れた動きが進められています。
環境配慮と美の共存
Clothxxgは、環境に優しい素材として再生され、従来の染色工程を省くことで、よりサステナブルな選択肢として市場に登場しています。廃棄衣料を「捨てない」「循環する」という理念のもとに、私たちが楽しみながら持続可能な社会に寄与できる新たな素材のあり方を示しています。
企業のビジョン
株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパンは、1994年に創業以来、衣類や繊維製品の回収とリサイクルに特化して取り組んできました。大量生産・消費・廃棄の時代に対抗し、衣服を「価値ある資源」として再利用する道を探求し続けています。
終わりに
衣から生まれた新素材「Clothxxg」は、持続可能な未来への一歩を象徴しています。次世代のリサイクル技術が産業界に与えるインパクトは、計り知れないものとなるでしょう。今後の展開から目が離せません。詳細については、公式ウェブサイトやInstagramで確認できます。