鳥取市のケーキ店が贈る絵本
新型コロナウイルスの影響が長引く中、子供たちの心に寄り添うために、鳥取市のケーキ店「KOONeeds(くーにーず)」が自費出版した絵本が話題になっています。この絵本は、学校に行きたくなくなってしまった子供たちに向けて、心強いメッセージを届ける内容となっています。
目的と背景
絵本制作のきっかけは、コロナ禍の影響で多くの子供が周囲とのコミュニケーションに不安を抱えているという声を、客から聞いたことでした。多くの子供たちが「学校に行きたくない」と思う中で、どのように元気づけることができるのか悩んでいた経営者は、そんな思いから「くーたん」というくまのキャラクターを主人公にした絵本を制作することを決めました。
絵本の内容
約1年かけて仕上げたこの作品は、「学校に行きたくない男の子」をくーたんが励ます心温まるストーリーです。この絵本では、くーたんが優しく言葉をかけることで、男の子が自分の気持ちを少しずつ乗り越えていく様子が描かれています。子供たちが抱える悩みに寄り添う内容が、特に今の時代に合った重要なメッセージとなっています。
読み聞かせ会の開催
国や地域のこども園や「わらべ館」といった施設では、絵本の読み聞かせ会が実施されています。このイベントでは、子供たちが興味津々で話を聞き、くーたんのストーリーを通じて共感や勇気を感じる様子が見受けられます。「学校で喧嘩することもあるけれど、くーたんのことを思い出して元気になりたい」といった感想を口にする子供たちも多く、自らの気持ちに向き合える機会が提供されています。
次回のイベントについて
例えば、2022年9月25日には、再度の読み聞かせ会が開催されます。このイベントでは、絵本の内容にちなんだオリジナルソングの演奏もあり、より楽しめる工夫がされています。また、絵本に描かれていない新しいイラストが披露されることもあり、参加者は目を輝かせて楽しむ姿が見受けられます。
絵本を通じたメッセージ
この絵本では、悩みを抱える男の子の気持ちに寄り添うくーたんの存在から、相手を理解しようとする力や、ポジティブに考える大切さを子供たちに伝えたいという願いが込められています。実際に、絵本には子供たちが喜ぶような鮮やかなイラストが多数登場し、見た目にも楽しませてくれる工夫がなされています。
こだわりのケーキ
また、絵本のストーリーと連携し、実際に店で販売しているケーキが描かれているのも特徴です。これにより、子供たちはより絵本に親近感を持ち、ケーキ屋さんへの来店が待ち遠しくなることでしょう。
まとめ
この絵本は、単なる物語の枠を超えて、子供たちが心に抱える不安を少しでも和らげ、学校生活をより楽しいものにしてくれることでしょう。「KOONeeds(くーにーず)」の取り組みが、多くの子供たちに届き、励ましとなっていることを願っています。詳細については、公式サイトやSNSで最新情報をチェックしてください。
書籍概要
- - 書名:くーたんのがっこうっていいな
- - 定価:本体1500円+税
- - 発売日:2022年3月2日
- - 著者:くーにーず/原案・絵:朝陽このみ
店舗情報
- - 店名:ケーキのお店「KOONeeds(くーにーず)」
- - 住所:鳥取県鳥取市古海611−16
- - 営業時間:午前10時〜午後7時(木曜定休)
- - SNS:Instagram