育成手法の紹介
2021-01-19 10:00:08
発達障害者のスキルを開花させる新しい育成手法とは
障がい者の才能を開花させる育成プロジェクト
近年、精神障害者や発達障害者の数が急増していますが、彼らが社会で活躍する機会は依然として少ないのが現実です。「適した業務がない」「職場に馴染むのが難しい」という理由から、就労の場に恵まれない状況が続いています。そのような中、株式会社こころとヒューマンは、障がい者が持つ才能や能力を引き出すための育成プロジェクトを推進しています。
1. こころとインサイト分析によるアセスメント
このプロジェクトでは、まず「こころとインサイト分析」というツールを使って、障がい者一人ひとりの才能を評価します。このアセスメントには、基礎アセスメントと呼ばれる人物評価が含まれており、心理的状態や生活状況を詳しく分析します。これに基づき、その人が持つ潜在スキルを算出するプロセスが進んでいきます。
基礎アセスメント
基礎アセスメントは、全47項目にわたり、その人の心理状態や特性を分析し、人物像を明確にする作業です。このデータを元に、個々の特性に合ったスキル評価が行われます。これにより、障がい者がどのような業務で力を発揮できるかを見極めることができます。
こころとインサイト分析プロセス
次に、こころとインサイト分析を行い、その人に最適なスキル候補を抽出します。インサイトシートにスコアリングされた情報をもとに、最も才能が開花する可能性の高いスキルが特定されます。また、才能開花アセスメントでは、各種テスト業務を通じて才能を実際に引き出すことを目指します。これにより、本人も自覚のないままに持っている能力が発揮されることが多く、才能が開花する様子が見られます。
2. Cocoroto Innovation Challenge (CIC)
次なる取り組みは、CICによる障がい者のスキル向上です。このプログラムでは、コミュニケーションやメンタルケアを重視しながら、障がい者が業務スキルを高めていきます。スキルごとにカリキュラムが用意され、福祉的かつ技術的な支援を行います。これにより、通常の仕事を通じてスキルを活かし、さらに発展させることができる環境が整えられています。
3. スタッフのサポート体制
障がい者がスキルを最大限に引き出すためには、スタッフのサポートが不可欠です。当社では、福祉的アプローチと技術的なサポートの両面からアプローチします。具体的には、コーチングや心理学を活用し、個々に合わせた指導を行います。また、技術的な側面では、実際の業務を通じて適正を見出し、ビジネスとして活かせるよう支援しています。
結果としての活躍
この育成プロジェクトに取り組んだ結果、多くの障がい者がデザイナーやITエンジニアとして活躍するようになっています。量が必要なAIのアノテーション業務では、忍耐力と集中力を活かして成功を収め、多様なデザイン業務でも個性やセンスが発揮されています。さらに、「こころとアシスタント」というサービスも提供し、障がい者が多様な業務に携わることを可能にしています。
まとめ
障がい者の才能を開花させ、社会で活躍することを支援する株式会社こころとヒューマンの取り組みは、今後ますます重要な役割を果たすことでしょう。彼らが様々な業務で能力を発揮し、活躍する姿は、社会全体にとっての価値を高めることに他なりません。全国各地での障がい者支援が、今後も進むことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社こころとヒューマン
- 住所
- 東京都港区港南1丁目9番36号
- 電話番号
-
050-3631-8022