音声AIでホスピタリティを変革！Aielloが新たに資金調達し成長を加速

自然言語処理の大手スタートアップ企業、Aiello（アイエロジャパン株式会社）は、2024年10月1日に新たな資金調達を完了したと発表しました。このラウンドで調達した金額は500万米ドルに上り、台湾のCDIB Cross Border Innovation FundやE.Sun Venture Capital Co., Ltd、B Current Mstar Impact Investmentなどが主導しました。特に、CDIBとクールジャパン機構の共同ファンドからの注目は、Aielloの市場戦略に対する信頼の証です。

資金調達と新たな取締役の招へい

新たに澤谷賢一氏が取締役会に加わりました。彼は国際的な経験を活かして日本市場での成長を支援します。澤谷氏は「Aielloの革新的なAI技術を利用し、ホスピタリティ業界の持続的成長を図る」と述べ、業界のデジタル化とアップグレードを推進する意欲を示しました。

AielloのCEO、Vic Shen（ヴィック・シェン）氏は、今回の資金調達の目標が豊富な経験を持つ新株主を迎え入れることだと明言し、今後の海外展開を加速する計画です。日本と東南アジア市場において、オールインワンのSaaS管理プラットフォーム「Aiello-One」のローカライズや機能拡張を進めていくと語りました。

Aiello-Oneの価値

2023年に発表された「Aiello-One」は、ホスピタリティ業界向けの特別なSaaSプラットフォームで、運営の効率を高めるための「インターフェイス、オペレーション、インサイト」の三つのコアモジュールを備えています。これにより、デジタル化の障壁が下がり、常に更新可能な柔軟なシステムを提供します。ホテル側はメンテナンスやアップグレードにかかるコストを削減できるほか、自身のニーズに合わせてシステムをカスタマイズすることができるようになります。

海外ホテルとのパートナーシップ

現在、Aielloは西武プリンスホテルズ&リゾーツやミレニアムホテル&リゾートなど、数多くの国際的なパートナーシップを築いており、その契約の65％が新規のものです。この3年間で、180以上のホテル、20,000以上の客室にサービスを提供し、音声機能やタッチ機能を通じて5510万件以上のゲストとのやりとりを実現しました。

未来のビジョン

今後の展望として、2025年から2027年にかけてホスピタリティ業界では労働力不足と新規ホテルの増加が予想されています。これに伴い、管理システムのデジタル化のニーズが高まることが見込まれ、Aielloはその趨勢に沿ったサービスを展開していく予定です。2024年の第3四半期には、ゲスト体験をより豊かにするため、様々な旅程やショッピングサービスを導入する計画です。