概要
若年層の労働市場において、上司の存在はもはや単なる指導者にとどまらず、彼らのキャリア形成や仕事へのモチベーションに大きな影響を及ぼしています。株式会社ジェイックが実施した調査によると、20代の正社員において「尊敬する上司の退職」がどのようにその職業意識に作用するのかが示されており、これに関してのエビデンスが明らかになりました。
調査の詳細
今回の調査は、2025年の9月から12月にかけて、当社の就職支援サービスを利用した20歳から29歳の正社員146名を対象に行われました。アンケートでは、尊敬する上司が持つ特徴や、彼らの退職がもたらす影響について質問がなされました。
上司としての信頼性
調査結果によると、尊敬すべき上司に求められる主な特徴は以下の通りです。
1. 誠実で人柄が良い(72.6%)
2. 部下を適切に観察しサポートしてくれる(68.5%)
3. コミュニケーションが円滑にできる(67.8%)
これらの結果から、若手社員が求める支えとしての上司の役割が浮き彫りになりました。
モチベーションの変化
調査では、尊敬する上司が退職した場合のモチベーションへの影響に関する質問もありました。「とても下がる」が28.1%、「やや下がる」が43.8%で、合計で70%以上が何らかの形でモチベーションの低下を感じると回答しています。この結果は、若手社員にとって敬意を持てる上司の存在が非常に大きいことを示しています。
自身のキャリアへの影響
さらに、尊敬する上司が去ることが自身のキャリアや働き方に与える影響についても尋ねられました。その結果、「自分も転職を考えるきっかけになる」(37.0%)が最多で、「他の上司や同僚との関係を深めようと思う」と「モチベーションは下がるが会社に残る」がそれぞれ30.1%となっています。このように、上司が去ることでの心理的な影響が明確に存在することが確認されました。
実際の声
自由記述欄では、尊敬する上司が退職した際の具体的な体験や影響が寄せられました。「頼れる人がいなくなったことによる不安や、責任感の重さの増加に悩んだ」といった声や、業務の質の低下や残業の増加といった具体的なデータが示されました。これらの結果から、若手社員たちが日々の勤務環境において感じる不安など、実務面でも大きな影響を受けていることが分かります。
企業への提言
今回の調査結果を受けて、当社取締役の近藤氏は、「企業が抱える尊敬される上司の育成は、個人の資質に依存するものではなく、組織全体で支援するべきである」とコメントしています。心理的な面や実務における影響を軽減するためには、企業として中途採用や育成、部下とのコミュニケーションを重視する必要があります。
まとめ
この調査結果から、若手社員にとって「尊敬する上司」の存在がどれだけ重要であるかが強調されました。彼らがモチベーションを高く保ち、職務上の成長を図るためには、企業としてサポートする体制が不可欠です。組織全体での信頼関係を築き、上司と部下との良好なコミュニケーションが、結果的に企業の成長にも寄与するでしょう。
企業情報
ジェイックは教育研修や採用支援を提供する企業であり、多くの企業がそのサービスを導入しています。教育研修の充実とともに、若手社員のキャリア形成を支援することが重要なミッションとされています。