航空部品技術が生んだ「フエフィール」
愛知県小牧市を拠点とするダイキ精工株式会社が、航空部品の金型製造技術を駆使して開発した新しい熊鈴、「FueFeel(フエフィール)」の予約販売を開始しました。この製品は、笛が一体化している点が大きな特長で、クマ被害が社会問題化している中、効果的な対策を提供します。
「フエフィール」誕生の背景
ダイキ精工は2023年に初めてのオリジナル熊鈴「DaiFeel(ダイフィール)」を発表し、多くの支持を受けました。次なる商品として2023年11月にクラウドファンディングを行い、支援者515人から総額5,187,490円を集めることに成功したのです。これは、クマ対策の三種の神器の一つである笛を一体化させるというアイデアが、支援者の要望として寄せられたことがきっかけとなっています。
笛一体型熊鈴の技術
「FueFeel」は、鈴と笛を一体化させることに成功しました。この点についてダイキ精工の代表取締役、齋藤宏和氏は、「一体化にすることで、慌てて笛を探すことがなくなる」と述べています。鈴は3700Hzから3800Hzで、笛部分は3600Hzから3800Hzの音質を実現しており、音量は74~76dbに設計されています。これにより、軽く吹いてもはっきりと音が響くようになっています。また、消音機能も搭載されており、クマ被害の多い地域での使用が期待されています。
長持ちするデザイン
製品は、軽量かつ頑丈な硬質アルミニウムを用いており、ネジで取り外しが可能な笛部分は音質に対する細やかな配慮がなされています。齋藤氏は、「一生持ち続けられる熊鈴を作りたかった」という思いを込めて丁寧にテストを重ねた結果、この製品が誕生しました。特に、接着剤を使わない固定方法が採用されているため、部品の遺失や破損を防ぎます。
今後の展望
ダイキ精工は航空部品業界での技術を生かしながら、今後もコンシューマー製品を市場に投入する計画です。企業としてのブランディングや技術のPRを通じて、さらなる成長を目指しているとのことです。製品「FueFeel」は、名前の入ったカスタマイズも可能で、限定20個の早割提供も行われています。
この熊鈴は、クマ被害対策に役立つだけでなく、デザイン性や機能面でも多様性を持っており、今後注目されるアイテムとなりそうです。予約販売は12月16日まで行っており、興味のある方は、「Makuake」サイトから確認できます。
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ダイキ精工は、精密金型製造の技術を背景に、創業51年を迎え、今後ますますの発展が期待されます。