明和町での花植えイベント
三重県明和町で、国指定の史跡「斎宮跡」を生かした持続可能な観光地域づくりが進められています。その一環として、一般社団法人明和観光商社が地域内の住民と協力し、「斎王の庭 空と風の花ばたけ」での花植えイベントが開催されます。このイベントは、地域住民と共に4回目を迎え、特に今年は明和中学校の生徒たちが参加する計画です。
斎王の庭の背景と意義
「斎王の庭 空と風の花ばたけ」は、国指定の史跡である斎宮跡をテーマにしたお花畑で、4年前からの取り組みです。この場所では、様々な花が植えられ、訪れる人々に視覚的な美を提供するだけでなく、地域における観光促進の役割も果たしています。参加者が地域の歴史や文化に触れることで、観光への意識が高められる効果も期待されています。
特に今年は、明和中学校の生徒たちが「明和ふるさと体験学習」として参加します。このプログラムでは、地域の特色や魅力を探求し、地元を愛する心を育てることを目的としています。生徒たちは花植えの前に授業を受け、地域の観光地域づくりの重要性について学ぶ機会が与えられます。
具体的なイベント詳細
お花植えイベントは、2024年11月7日から10日の間に行われ、午前と午後の2部制で実施されます。場所は、「斎王の庭」のさいくう平安の杜東側臨時駐車場前とされ、広大な敷地の中で行われる花植え活動は、地域住民との協力によって支えられています。参加者は、お花を植えることにより、地域の自然環境を保護しつつ、観光に貢献することになります。
持続可能な観光を目指して
明和町の観光活動は、「持続可能な観光」の理念を掲げています。これは、訪れるお客様、地域の方々、環境との調和を図りながら、経済や社会、文化の発展を目指す観光のスタイルです。そのために、「斎王の庭」プロジェクトは、地域住民の協力を得て、化学肥料を使わない土づくりや生ごみ堆肥化といった持続可能な取り組みを進めています。
これにより、持続可能な観光地域としての明和町を目指す一方で、地域の歴史や文化財を大切にし、次世代に引き継ぐ活動にも力を入れています。
未来への展望
明和観光商社は、観光庁の「令和6年度持続可能な観光推進モデル事業」にも選定され、持続可能な観光の実現に向けて様々な活動を行っています。それにより、多様な地域資源が活用され、地域の活性化や観光振興が期待されます。今後も明和町の取り組みとして、地域の魅力を発信しながら、住民の暮らしが豊かになることを目指しています。 これを通じて、斎宮跡を手始めに、地域全体での持続可能な観光が実現されることが待たれます。