立川市の学校給食費公会計化実証実験
2021年5月から6月にかけて、東京都立川市では「学校給食費の公会計化に向けた徴収・管理業務の効率化に関する実証実験」が行われました。この実験の目的は、総合行政ネットワーク(LGWAN)環境下で「楽々クラウド決済サービス」を導入し、学校給食費の徴収及び管理業務の公会計化を推進することです。具体的には、業務の効率化やコスト削減などを検証することが狙いです。
実施概要
実証実験は立川市教育委員会が中心となって実施され、その期間は2021年5月17日から6月30日まででした。学校給食共同調理場を含む立川市内の各学校で、給食費の徴収業務が対象となりました。
業務時間削減の検証
実験の結果、公会計制度への移行と「楽々クラウド決済サービス」の利用により、各学校での給食費事務に関しては約80%、教育委員会の業務においても約40%の時間削減が見込まれています。この効果は、業務フローの見直しや、IT技術の活用によるものです。特に、学生や保護者の個人情報を取り扱うため、セキュリティへの配慮も万全です。
業務フローの設計
公会計化に向けては、現行の業務フローの把握と新たなフローの設計が不可欠です。そのため、各業務フローを共通認識のもと整備し、公会計化の基礎を固めました。パソコンから「楽々クラウド決済サービス」へも直接接続が可能で、ログインから一連の流れも問題なく実施できました。
今後の取り組み
NTTファイナンスは、この実証実験を基にして、LGWAN環境での「楽々クラウド決済サービス」の導入支援を強化し、全国の自治体における学校給食費の公会計化の実現を図っていくとしています。今後も引き続きこの取り組みを推進していくことが期待されます。
さらに、実験結果については本日発刊の自治体通信第33号でも詳しく紹介されていますので、関心のある方はぜひご覧ください。またオンライン版も提供されているため、興味のある方は以下のリンクからアクセスできます。
自治体通信第33号