堤聖也と比嘉大吾が語る、WBAバンタム級歴戦の記憶

WBAバンタム級王者・堤聖也と比嘉大吾が激闘を振り返る

5月5日（月・祝）午後9時からWOWOWで放送される『エキサイトマッチSP』にて、WBA世界バンタム級の現王者・堤聖也（29歳／角海老宝石）と元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾（29歳／志成）が初めて共演し、その激闘を回顧します。両選手が直接語り合う機会は非常に貴重です！

ふたりの懐かしい戦い

堤選手と比嘉選手は高校時代からの旧知の仲で、過去に何度も戦っています。特に2020年10月のプロ初対決は10ラウンド引き分けに終わっています。このたびの再戦は、2月24日に有明アリーナで実施されたWBA世界バンタム級タイトルマッチでした。両者がドローという結果に終わったものの、互いにダウンを奪い合う激しい内容で、多くのファンの心を掴みました。堤選手は「ダウンを奪ったけれど、大吾は必ず立ち上がってくると思った」と振り返り、比嘉選手も「自分で言うのもなんですが、良い試合でしたね」と笑って語りました。

試合の内容について

この試合の詳細については、堤選手が「技術で上回りたかった」と語るように、開始早々から両選手は互いの持ち味を生かしつつ、主導権を巡る攻防が繰り広げられました。特に挑戦者の比嘉選手が左ジャブを用いて優位に進める場面もあり、堤選手はそのスピードとフェイントに警戒していました。

試合は徐々にヒートアップし、4回には偶然のバッティングで堤選手が右目を負傷。これが試合展開に影響を及ぼしましたが、対戦は続行され、比嘉選手がその後も攻め続けました。堤選手は、「あの後、大吾は俺の傷を狙ってきた」と語りながらも、なんとか流れを取り戻そうとしていました。

最高潮の9回

試合のクライマックスは9回。比嘉選手の左フックで堤選手がダウン。この瞬間、比嘉選手は興奮し、「ダウンを奪った後はジャブを突くか、倒しに行くか迷ったが、考えて打った」という回想を残しました。その瞬間、比嘉選手が攻め込んできたところに堤選手の右ストレートがヒットし、今度は比嘉選手がダウン。激しい試合展開が続く中、両者は互いにペースを奪い合う展開に。

次の展望

試合後、両選手は互いに連絡を取り合い、食事を共にしました。堤選手は次戦について「4月までの休養期間中は、しっかりと休んでいる」とし、暫定王者アントニオ・バルガスとの統一戦の準備を進める意向を伝えています。一方の比嘉選手は進退については言及せず、「ノーコメント」として今後の決定を待つ姿勢を示しています。

激動するバンタム級戦線

今回の試合を経て、日本のバンタム級の重要な選手たちが再び揃い踏みする状況が生まれました。次回の試合は6月に行われる中谷潤人と西田凌佑の統一戦も控えており、さらなる熱戦が期待されます。優れたボクサーたちが挑む戦いは、今後も目を離せません。

『エキサイトマッチSP』は、WOWOWでの貴重な機会です。ぜひ、観ることをお勧めします！