春日若宮おん祭「特別桟敷席」予約開始のお知らせ
奈良市の春日大社で行われる春日若宮おん祭は、890回目を迎える歴史ある祭典です。この祭りの特別イベントとして、12月17日(水)に行われる「お渡り式」を観覧するための特別桟敷席の予約が、10月20日(月)からスタートします。
おん祭の概要
春日若宮おん祭は、平安時代の保延2(1136年)に始まり、日本の重要無形民俗文化財に指定されています。祭りでは多様な神事芸能が奉納され、特にお渡り式では、巫女や稚児を含む行列が若宮様のお旅所へと向かいます。そのため、訪れる人々は平安時代や江戸時代の風俗が描かれた衣装を楽しむことができるのです。
特別桟敷席の魅力
特別桟敷席は、圧巻の「お渡り式」の行列や、能舞台でのさまざまな芸能をゆったりと楽しむための素晴らしい場所です。具体的には、以下の3ヶ所から観覧できます。
1.
登大路園地桟敷席
- 位置: 奈良県庁の南
- 特徴: お渡り式の出発地点であり、試しの儀を解説付きで観覧可能。さらに、興福寺伝来の槍術演武も見られます。
- 料金: 2,000円
2.
松の下式桟敷席
- 位置: 春日大社一之鳥居の南北
- 特徴: 参加する芸能集団が披露するさまざまな芸能を間近で観賞できる歴史的な場所です。
- 料金: 南席5,500円、北席5,000円
3.
お旅所前桟敷席
- 位置: 奈良国立博物館の南
- 特徴: 終日の芸能奉納が行われ、巫女の神楽や田楽、舞楽などの行事が続きます。
- 料金: 10,000円
特別桟敷席は全席当日先着順ででのご案内となり、大人・子ども一律料金となっています。事前予約は、奈良市観光体験予約サイト「NARAタイム」で受け付けており、直接電話での問い合わせも可能です。
予約受付と詳細
予約受付は10月20日(月)から12月12日(金)までです。各桟敷席の解説書やオリジナルブランケット、音声ガイド無料貸出など充実の特典が用意されています。観覧者は事前に必要な情報を確認し、早めの予約をおすすめします。
また、天候により祭りの進行が中止されることもあるため、公式ウェブサイトやSNSで最新の情報をチェックしておくことが重要です。特に、大雨等の影響でイベントが中止となる場合がありますが、その際は払い戻しは行われませんのでご注意ください。
結論
春日若宮おん祭は、日本の伝統文化を体現する素晴らしい機会であり、特別桟敷席での観覧は、その魅力をより深く味わうための素敵な体験です。皆様の参加を心よりお待ちしております。