大学生の4割が5社以上参加!インターンシップの実態とは
近年、大学生がインターンシップやオープン・カンパニーに参加する動きが活発になっています。株式会社学情が行った調査によると、特に2026年卒業予定の学生の約39.2%が、5社以上のインターンに参加していることが明らかになりました。この傾向は、就職活動の重要な一環としてのインターンシップの役割を浮き彫りにしています。
調査の概要
この調査は、2024年12月6日から20日まで、スカウト型就職サイト「あさがくナビ2026」に訪れた学生513名を対象に行われました。これにより、学生たちがインターンシップの情報収集を始めるタイミングや、参加した社数についての実態を探ることができました。
大学生のインターンシップ情報収集の実態
調査によると、大学生がインターンシップの情報を収集し始めた時期の半数近くが大学1年生または2年生の時期からであることがわかります。具体的には、大学1年生の際に情報収集を始めた学生が20.9%、大学2年生が24.8%となり、合わせて約45.7%が早期に動き出しているのです。特に大学3年生の6月~9月までの期間は22.6%で最多となっており、参加を急ぐ理由は早期のキャリア準備への意識の高まりかもしれません。
参加社数の現状
参加したインターンシップやオープン・カンパニーの社数については、「2~4社」が41.7%と最も多く、5社以上の回答が39.2%に達しています。また、10社以上参加したという学生は11.7%でした。この結果は、学生たちが多くの企業を経験することで、職業選択の幅を広げていることを示しています。
インターンシップの満足度
インターンシップへ参加した学生からは、「社員と直接対話できたり、業務を実際に体験できることは非常に満足度が高い」という声が聞かれます。逆に、実際の仕事のイメージが不明瞭なプログラムについては、理解が深まらなかったとの意見も寄せられています。学生たちが求めるのは、具体的な業務体験を通じて得られる、現実の職場への理解です。
新たなインターンシップ規則の影響
2025年卒業の学生から、インターンシップと採用とのつながりが強くなり、長期休暇中のインターンシップ実施や職場体験の重要性が認識されるようになりました。新しく設けられた「オープン・カンパニー」は、インターンシップの新しい形態として、多くの学生が参加の流れを作っています。
まとめ
インターンシップは、大学生にとってただの職業体験ではなく、必要不可欠なキャリア形成のステップとして位置づけられています。株式会社学情の調査が示すように、早い段階から積極的にインターンに参加することが、今後の就職活動においても大きな強みとなるでしょう。また、効果的なプログラムの質を向上させることが、学生と企業両者の満足度を高める鍵となります。今後もインターンシップ参加の動向には注目が集まることでしょう。