NTTセキュリティ・ジャパンの新サービス
NTTセキュリティ・ジャパン株式会社は、新たにOT(Operational Technology)システムの資産管理支援に特化したサービス『OT Network Asset Discovery』を2023年8月8日から提供開始しました。このサービスは、デジタル化が進む中で工場内でのOTシステムが増加し、サイバー攻撃のリスクが高まる中、企業が直面する重要な課題に対する一助となります。
サイバー攻撃の脅威
近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む一方で、工場設備などのOTシステムのインターネット接続が増えています。このような環境では、想定外の接続機器がサイバー攻撃のターゲットになりやすく、実際に日本国内でもランサムウェアによる被害が報告されています。特に、WannaCryやSnakeといった著名な攻撃は、大企業だけでなく中小規模の企業にとっても深刻なリスクとなることが明らかになっています。
企業はこのようなサイバー攻撃から自社を守るために、まずは工場内の資産を可視化し、リスクがどこに存在するのかを把握することが求められます。従来の対策方法では対応が難しくなっているため、最新のセキュリティ対策を導入する必要があります。
OT Network Asset Discoveryの機能
『OT Network Asset Discovery』は、OTシステムの資産管理を効率化するためのサービスです。必要最低限の機能を持ち、迅速に資産台帳の作成を支援します。これにより、管理対象機器のリストを抽出するとともに、デバイス種別やOSのバージョン、IPアドレスの割当方法、及び利用中のサービスなど、資産情報を詳細に取得することが可能です。
出力された資産データをもとに、企業はセキュリティリスクの原因となる不要な機器の発見や除去、セキュリティパッチの適切な運用、さらにはネットワークレベルでの対策を準備することができるようになります。これにより、企業のセキュリティ対策を強化し、被害の最小化を図ることが望まれます。
無償トライアルキャンペーンの実施
さらに、NTTセキュリティ・ジャパンは、2023年8月8日から11月8日までの期間に無償トライアルキャンペーンを実施しています。この期間中に申し込むことで、限られた機能ではありますがサービスを体験することができ、各企業が自身のニーズに合ったサービスかどうかを確認することができます。なお、応募者多数の場合は、トライアル提供をお待ちいただく可能性があるため、早めの申し込みが推奨されています。無償トライアル提供期間は約3ヶ月となります。
未来への展望
NTTセキュリティ・ジャパンは、OTシステムに対するセキュリティ対策を進める中で、企業が何を最初に取り組むべきかで悩む現状を踏まえ、3つのステップで支援サービスを強化していく方針です。これにより、企業が安全にデジタル化を進められるよう、サイバー攻撃からの防御を一層強化していくのです。
会社概要
NTTセキュリティ・ジャパン株式会社は、2013年に設立され、東京都千代田区に本社を置いています。主な事業内容はマネージドセキュリティサービスやセキュリティプロフェッショナルサービスなどで、企業の安心を支えています。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:
NTTセキュリティ・ジャパン