冬の悩み、冷え性についての大調査が実施されました
近年、多くの日本人が悩まされている「冷え性」。
特に女性においては、その症状に関する自覚が高まっています。最近、全国1,000人に対して実施されたこの調査では、冷え性の実態が数値で表され、多くの人々がどのようにこの悩みと向き合っているのかを浮き彫りにしました。
日本人の冷え性の実態
調査によると、冷え性を自覚している日本人女性は8割を超える一方、男性も4割以上がその症状を訴えています。冷え性とは、手足や体表面の温度が低下し、冷たさを感じる状態を指し、外気温に関係なく発生します。それは、女性が男性よりも筋肉量が少なく脂肪が多いことに起因しています。
冷え性と冷え症の違い
「冷え性」と「冷え症」という呼称には違いがあります。「冷え性」は、身体の検査で異常が見られない場合を指す一方、「冷え症」は検査で何らかの異常が認められる場合を指すようです。この違いについては、広辞苑にも記載されていないため、混乱することもあります。
アンケート調査の結果
株式会社ナビットが実施した今回の調査では、「冷え性」との戦いがどのように行われているのかが明らかになりました。
1,000人の回答者のうち、約3分の2である678人が冷え性に悩んでいると回答。その中でも、最も多くの人が悩む部位は「足先」で、413人が挙げました。次に多い「手足」と合わせると、この2つで約6割を占めています。
冷え性の症状
冷え性による主な症状は、手足や足先が冷たく感じることが最も多く639人が指摘しました。他にも「血行が悪くなる」(282人)や「肌がカサつき荒れがちになる」(198人)、さらには「肩や腰が痛くなる」(189人)といった症状も報告されています。
対策として実践されていること
冷え性対策として、多くの人が取っている行動についても調査されています。
1人当たり平均して4つの対策を挙げており、特に「温かい飲み物を飲む」(474人)こと、「お風呂につかる」(447人)、「厚着や重ね着をする」(436人)という3つが上位に位置しています。
効果的なグッズとその利用法
フリー回答で募集した冷え性対策の中で、効果があったとされるアイテムには「ゆたんぽ」や「レッグウォーマー」が多く挙げられました。また、筋トレによって体温が改善されたとの意見も見受けられました。「こたつソックス」を利用した声もあり、季節に応じた工夫がなされていることがわかります。
温活と健康的な生活
理想的な体温は36.5〜37℃と言われており、それに対して日本人の平均体温は0.7℃も低下しているとの調査結果も。これらの背景にはエアコンの普及などさまざまな事情が影響しているようです。近年は「温活」という言葉が広まり、温活に関連する商品がオンラインマーケットで数多く販売されています。
一方、冷え性対策にはグッズだけでなく、食事や運動、ストレス解消にも気を配ることが大切です。日常生活の中で、自分に合った対策を見つけて健康を維持する生活に繋げていきたいものです。
まとめ
今回の調査によって明らかになった冷え性の実態とその対策は、多くの人にとって有益な情報となるでしょう。今後も自分自身の体を大切にしながら、健康的な生活を送るための工夫をしていくことが重要です。