中小企業向け金融プラットフォーム「ラクスルバンク」の始動
ラクスルバンク株式会社は、2025年内にGMOあおぞらネット銀行と提携して中小企業向けの新しい金融プラットフォーム「ラクスルバンク」を提供することを発表しました。この共同プロジェクトは、主に中小企業が抱える金融の課題を解決することを目指しています。
取り組みの背景
ラクスルグループは、印刷や広告などの広範な業務支援を行っており、これまでに累計300万を超える中小企業と接点を持ってきました。その中で、企業の成長を制限する財務上の問題が存在することを多くの企業が実感しています。特に以下のような課題が挙げられます:
- - 法人口座の開設手続きが複雑で時間がかかる
- - 振込手数料が高く、手間が煩雑
- - 支払い手段が限られ、資金の流動性が悪化
- - 成長に必要な資金調達が難しい
これらの課題を受け、ラクスルバンクは金融プラットフォームの提供に取り組むことを決定しました。
新たなプラットフォームの設計
「ラクスルバンク」は中小企業の成長を加速させるための戦略的なインフラになりたいと考えています。現在のところ、GMOあおぞらネット銀行との間でBaaS(Banking as a Service)の利用契約を結び、これを駆使して新たな金融サービスを開発しています。こちらのプラットフォームの主な特徴は以下のとおりです:
- - 口座開設が最短で当日完了
- - 利用手続きがモバイルで完結
- - 業界最安級の振込手数料の提供を目指す
- - デビットカードで2%のポイント還元を実施
- - ラクスルでの注文の際にもポイント還元を適用
これにより、ユーザーにとって使いやすく、効率的な金融サービスを提供する方針です。
今後の展望
ラクスルバンクは、法人向けのクレジットカードサービスや請求書ファクタリング、運転資金や設備投資をサポートするための金融サービスを展開する予定です。また、外貨送金など、多様な金融ニーズに応じたサービスを提供し、ユーザーの利便性を高めていく考えです。
全ての施策を通じて「UIUX」や「利便性」を進化させ、ビジネスの成長につながる金融価値を創出していくことが求められています。
会社概要
ラクスルバンク株式会社は東京都港区に本社を置き、CEOは杉山賢氏です。設立は2024年11月を予定しています。一方で、GMOあおぞらネット銀行も同じく東京都に所在し、長い歴史を有する銀行として様々な金融サービスを提供しています。
ラクスルグループ全体のビジョンには、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という理念があり、特に中小企業の経営課題解決に向けたテクノロジープラットフォームの構築へ注力しています。
この新たな金融プラットフォームの始動が、多くの中小企業の経営を支える一助となることが期待されます。