タブレット型運航支援システム「ナビン」がリース販売開始
2023年10月20日から、三菱造船と三井住友トラスト・パナソニックファイナンス(TPFC)が協力し、内航船向けのタブレット端末型運航支援システム「ナビン」のリース販売を開始しました。このシステムは、タブレット端末を利用しており、税抜きで月額30,000円で提供されます。
「ナビン」は、三菱造船が2021年度から開発を進めてきた製品で、過去の技術である「Super Bridge-X」を基にしています。このシステムは、内航船の航海用の情報をより分かりやすく表示し、船員が安心して操船業務を行えるように設計されています。具体的には、自船や他船の情報を視覚的に表示し、目的地への予想到着時刻を把握できる機能や、音声による周囲情報の確認が可能です。これにより、船員の見張りや操縦作業に対する負担が軽減され、ヒューマンエラーによる海難事故が防げるのです。
シンプルな操作性と導入の容易性
このシステムはワイヤレスのタブレット形式を採用しており、操作は直感的なタッチスクリーン方式です。これにより、幅広い世代の船員に対応可能で、使いやすさを追求しています。また、リース契約形式での提供により、初期投資が抑えられ、設置工事も航海計器との最低限の接続作業だけで済むため、スムーズな導入が実現されます。
日本の内航船は、生活必需品やエネルギー資源を輸送する重要な役割を担っています。TPFCと三菱造船は、「ナビン」を通じて、内航海運業のデジタル化を促進し、安全で安心な社会の実現に向けた取り組みを進めています。特に、大企業だけでなく中小企業にも対応したサービスを提供し、導入や運用コストに関する課題の解決に寄与します。
社会的課題への取り組み
両社は、内航海運が直面する労働力不足や、労務負担の軽減、海難事故防止、離島航路の維持といった社会的課題に対しても貢献していく考えです。安定的な国内物流・輸送インフラの維持・強化を目指して、今後も協力していく方針です。
「ナビン」は、一般財団法人日本水路協会が提供する日本近海に特化した航海用電子参考図であるnew pecを活用して、より安全で効率的な運航を実現するための頼りになる味方です。
ナビンの詳細については、
こちらの製品ページをご覧ください。