コンゴ民主共和国のエボラ出血熱流行とユニセフの支援活動
2025年9月、コンゴ民主共和国で新たにエボラ出血熱の感染が広がり、特にカサイ州が影響を受けています。この状況を受けて、国連児童基金(ユニセフ)は感染予防と支援の強化に乗り出しています。首都キンシャサからカサイ州へ向けて、約4万5,000回分のエボラワクチンが供給されていることが発表されました。
エボラ出血熱は、報道によると9月4日に集団感染が確認され、その後47件の感染例および疑い例が報告されています。これには、14名の子どもも含まれており、非常に深刻な状況です。これまでに25人がこの病気で命を失い、そのうち12人が子どもです。この影響を受けた家庭は非常に厳しい状況にあり、具体的な支援が急務とされています。
ユニセフのコンゴ民主共和国事務所の代表、ジョン・アグボー氏は、「1回のワクチン接種が、子どもたちやその家族を守る重要な一歩です。ワクチンはエボラ出血熱の拡大防止において最も効果的な手法の一つです。しかし、子どもたちは医療ケアや心理的サポート、安全に学び遊べる場所、そして感染防止のための正確な情報も必要です」と述べています。
現在、カサイ州のブラペ地域が感染の中心となっており、隣接するムウェカ、ムシェンゲ地域も危険にさらされています。感染者やその接触者は1,048人以上にのぼり、経過観察が行われています。ユニセフは、保健省やその他の国連機関、地元のパートナーと協力して、支援活動を昼夜問わず展開しています。
これまでに2万回分のエルベボワクチンもカサイ地域に到着しており、全てが適切に輸送されているかの確認が行われています。特に、最もリスクが高い医療従事者と患者へのワクチン接種が優先されています。
さらに、ユニセフはワクチン接種のみならず、学校や病院での衛生対策の強化、保護者への情報提供、衛生状態の改善にも取り組んでいます。特に、エボラ出血熱の影響を受けた子どもたちに対しては、心理社会的支援や保護サービスが提供されています。
このエボラ出血熱の流行は、1976年に初めて発見されて以来、コンゴ民主共和国での16回目の集団感染となります。前回の流行は2008年から2009年にかけて起こりました。カサイ州は国内でも特に脆弱な地域であり、多くの医療課題、安全な飲料水へのアクセス制限、医薬品不足という厳しい状況が続いています。
アグボー代表は、「このような疾病の集団感染は、国際的な協力と備えの重要性を再認識させます。私たちが子どもたちを今、そして未来の危機から守るためには、公共サービスや緊急支援システムに対する投資が不可欠です」と強調しました。
ユニセフは、より多くの情報を提供するために、公式サイトでも詳細を共有しています。支援の輪を広げるために、ユニセフ活動に関心を持っていただき、多くの方々の協力をお願いしたいと思います。
さらに詳しい情報は、
ユニセフ公式サイトをご覧ください。