キヤノン、2025年アジアデザイン賞を受賞
2025年の香港デザインセンターが主催する「アジアデザイン賞」において、キヤノンが大きな成果を遂げました。特に、APS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS R50 V」が最高の栄誉である大賞を受賞し、フルサイズミラーレスカメラの「EOS R1」も銀賞を獲得しました。この受賞は、キヤノンの技術力とデザインの良さが国際的に高く評価されたことを示しています。
大賞受賞モデル「EOS R50 V」
「EOS R50 V」は、特に動画クリエイターに向けた革新的なAPS-Cサイズミラーレスカメラです。このカメラは、動画撮影やライブ配信のニーズに応えるために設計されており、安定した撮影が可能なデザインが特徴です。具体的には、片手での自撮りや縦持ちでも持ちやすいグリップや、縦位置撮影用の三脚用ネジ穴を備えています。
また、新しいタッチパネルのUIは、撮影の向きによって自動的に情報表示を切り替えるため、ユーザーはストレスを感じることなく多様な撮影シーンに対応できます。そして、ファインダーを排除したフラットで直線的なデザインは、動画向けアクセサリーとの親和性向上にも寄与しています。
銀賞受賞モデル「EOS R1」
一方、銀賞を受賞した「EOS R1」は、プロフォトグラファーが求める高性能を持つフルサイズミラーレスカメラで、EOS Rシステムのフラッグシップ機にあたります。新開発の映像エンジンと、ディープラーニング技術の応用により、撮影性能は驚異的に向上しています。さらに、クロスパターンのグリップラバーにより、持ち替え時の落下リスクも低下しています。
デザインには人間工学に基づいた工夫が施されていて、快適な操作感を提供します。これらの特性により、「EOS R1」は国内外で非常に高い評価を受けており、2025年度グッドデザイン賞や、レッドドット・デザイン賞、iFデザインアワードなど、数々の名誉を手にしています。
アジアデザイン賞とは
「アジアデザイン賞(DFA Design for Asia Awards)」は、2003年に創設され、アジア独自の視点を取り入れたユーザー中心のデザインプロジェクトを表彰し、地域の生活の質向上を目指しています。この賞は、デザインに関する成果を国際的に紹介するためのプラットフォームとして機能しています。
今後の展望
今回の受賞を契機としてキヤノンは、さらなる技術の向上とデザインの革新を目指していくことを表明しています。これからの新製品にも、期待が高まるばかりです。