福利厚生プラットフォーム「miive」が資金調達を実施
株式会社miiveは、福利厚生プラットフォーム「miive」において約15億円の資金調達を完了したと発表しました。これにより、累計調達額は24.8億円に達します。リード投資家としてDNX Venturesが名を連ね、あおぞら企業投資や大手銀行からの融資も含まれています。今回は第四者割当増資およびデッドファイナンスを活用した調達です。
社会課題と事業背景
人口減少やインフレによる賃上げ圧力が影響し、企業は人材投資の見直しを迫られています。特に賃金が上げにくい昨今、従業員の実質的な手取りを増加させる「第三の賃上げ」として福利厚生の重要性が再浮上しています。また、人的資本開示が義務化され、企業には新たな投資が求められています。
しかし、現在の福利厚生制度は従業員にとって使いにくく、企業側にとっても運用が難しいものであることが多いため、制度の見直しが急務です。従来型の制度が形骸化し、従業員のエンゲージメントに効果を上げていないことが課題として挙げられています。
miiveの取り組み
miiveは、Visaプリペイドカードとスマホアプリを駆使し、簡単に福利厚生制度を利用できる環境を整えています。企業は、Visa加盟店で自由に福利厚生の利用を設定でき、従業員はアプリを通じて手軽にその利用状況を確認し、カード決済を行うだけでサービスを享受できます。これにより従業員の利用促進に繋がっています。
実績としては、2022年のサービス提供開始以来、330社以上に導入されており、従業員の利用率は約90%に達しています。また、継続率も非常に高く、企業が満足する福利厚生サービスを提供していることが証明されています。特に、口コミサイト「ITreview」では、福利厚生カテゴリでの満足度ランキング1位を6期連続で達成するなど、高い評価を受けています。
資金調達の背景と未来展望
今回の資金調達は、miiveの急成長と高いユーザー満足度を実現するための重要なステップです。DNX Venturesは、miiveが描く「福利厚生の未来」に共感し、さらなる成長を期待して投資を行ったとのことです。また、ユーザー調査でも88%のユーザーが「miiveが使えなくなることを残念」と回答しており、その満足度の高さが窺えます。
調達した資金は、新たなビジョン「働く意味で、世界を満たす」を実現するために、組織強化やプロダクト開発に活用されます。また、2026年には「Liteプラン」を新しく導入し、企業が導入しやすい製品ラインナップを整える予定です。
代表からのメッセージ
miiveのCEO栗田廉は、今回の資金調達に際し支援をしてくれた皆様に感謝の意を表し、これからも新たな福利厚生の価値を提供していく意欲を示しました。従業員が日常的に利用しやすい制度を目指し、miiveは皆の「働く意味」を満たすために革新を続けていきます。
採用情報と会社説明会
現在miiveでは全職種での採用を強化しており、興味を持つ方は公式採用ページを訪れてほしいとのこと。また、オンラインでの会社説明会も開催予定で、事業戦略や今回の資金調達の裏話についても語られる情報提供が行われます。
詳しくは
miiveの採用ページをチェックしてください。