全国初！のと復興応援ボンドで能登復旧・復興を支援する試み

全国型市場公募地方債「のと復興応援ボンド」

石川県が新たに発行する「のと復興応援ボンド」は、令和6年に発生した能登半島地震及び奥能登豪雨からの復旧・復興に向けて、機関投資家などから資金を集める全国型市場公募地方債です。この取り組みは、全国で初めての試みとなり、発行予定額は100億円です。来年2月頃に発行される予定で、非常に注目されています。

幅広い活用方法

調達される資金は、能登の復旧・復興活動のために活用されます。具体的には、災害時の避難所として利用される県立学校体育館の空調設備の整備や、のと里山海道や国道249号などの緊急輸送道路の防災対策、さらにのと里山空港や金沢港・七尾港の防災拠点機能の強化を目的としています。

これらの施策は、地震や豪雨からの復旧・復興を促進するとともに、今後の防災・減災対策にもつながる重要な役割を果たすものです。

復興を広めるPR活動

また、石川県ではこのボンドの認知度を高めるために、11月に東京都内で「復興祈念シンポジウム」を開催します。このシンポジウムでは「のと復興応援ボンド」のPRを行い、機関投資家や全国の参加者に向けて復旧・復興状況を発信します。さらに、能登地域への関心を引きつけ、地震や豪雨の風化防止にも寄与することを目指しています。

能登の支援の輪を広げる意義

このように、「のと復興応援ボンド」を通じて集められる資金は、石川県にとって非常に大きな意味を持ちます。全国から寄せられる支援の輪は、復旧・復興活動の重要な財源となり、地域の人々が一致団結して困難を乗り越えていける力となります。金融市場での初の試みによって、能登の復興がより一層加速することが期待されます。