株式会社日本旅行グループの日本旅行北海道は、白老町との間で観光の促進および地域の活性化を狙った包括連携協定を締結しました。この協定は、観光素材を活かし、魅力ある地域を形成することを目標としています。協定の締結式は、2023年12月16日、白老町の中央公民館で行われました。そこでは、日本旅行北海道の代表取締役社長である清水伸一と白老町長の大塩英男が協定書に署名を交わしました。
白老町は、北海道の南西部に位置し、南側は青い太平洋、北側には支笏洞爺国立公園の美しい山々が広がる自然環境に恵まれた町です。また、この地域の75%を森林が占めており、豊かな自然を背景に観光資源を育てています。観光振興においては、アイヌ文化の復興・創造・発展を図る象徴的な施設である「ウポポイ」が重要な役割を果たします。これは、観光客だけでなく、地域の人々にとっても大切な文化的拠点です。
この連携協定では、具体的に次のような内容が取り決められています。まずは地域産品を活用した地域活性化の推進を目指し、地域の観光資源を広く宣伝していくことが挙げられます。また、地域での教育旅行や地域学習を通じての観光誘致、観光に関する新たなコンテンツの開発も重点的に進められます。さらに、観光や地域産品の分野における人材育成にも力を入れ、今後ますます多様な観光業を支える基盤を構築していく予定です。
この協定は、観光振興に関する官民の連携を強化するためのものであり、今後の取り組みとして高校生を交えたシンポジウムの開催が計画されています。こうしたイベントを通じて、地域活性化や観光振興への興味を高め、地元の人材を育成していくことが期待されています。
日本旅行グループは、旅行業界での新たな価値の共創を目指し、地域社会のさまざまな課題に対処するために積極的に活動していく意向を示しています。これにより、地域の観光業に新たな風を吹き込み、より多くの訪問者を引き寄せることが狙いです。観光地としての白老町の魅力を再発見するまたとない機会となるでしょう。
この連携協定を機に、白老町がさらに発展し、多くの人々に愛される観光地となることを期待しています。地域資源の活用や新たなイニシアティブの創出を通じ、白老町が抱える観光のポテンシャルを引き出していくことが重要です。今後、どのような進展があるのか、注目が集まります。