宿泊支援プロジェクト
2020-06-12 08:00:22
兵庫県豊岡市で生まれた新たな宿泊支援プロジェクトとは?
兵庫県豊岡市の新たな試み、未来の宿泊チケット
兵庫県北部に位置する豊岡市は、日本最後の野生コウノトリの生息地として有名です。歴史的な名湯である城崎温泉や、古民家が残る出石の城下町、スキー場や海水浴場といった多様なアクティビティが楽しめるエリアです。観光名所としての魅力が高い豊岡市ですが、コロナ禍によって観光業は大打撃を受けています。
新型コロナウィルスの影響
2019年には63,648人の外国人観光客が宿泊した豊岡市。しかし、2020年3月から続く休業により地元の名産品が消費されなくなり、生産者からは厳しい声が寄せられています。豊岡市は観光業が重要な産業であるため、この状況を乗り越えるための新たな試みが必要になってきました。
クラウドファンディングで支援
そこで、株式会社キリンジが企画したのが『未来の宿泊チケット』というクラウドファンディングです。支援者が20,000円の支援を行うことで、豊岡市の名産品が自宅に届き、さらに同社が運営する新しいグランピング施設『温楽ノ森』で使用できる宿泊チケットが付与されます。
このプロジェクトは、生産者と消費者が相互に利益を得られる仕組みを提供し、観光客の減少が続く中で豊岡市への訪問を促進することを目指しています。対象となる名産品には、但馬牛や出石蕎麦、さらには地ビールなどが含まれ、支援者は好きなものを選ぶことができます。
新たな宿泊施設、温楽ノ森
『温楽ノ森』は昨年8月に廃業した温泉施設「乙女の湯」を改修し、グランピング施設として新たにオープンする予定です。天然温泉とアウトドア体験を組み合わせたこの施設は、7月3日にグランドオープンを迎えることになります。グランピングでは、宿泊者ごとに独立したテントでプライバシーが保たれ、他の客との接触を避けやすく、ウィズコロナのレジャーとしても注目を集めています。
支援の流れ
クラウドファンディングを通じて集まった資金は、豊岡市の観光資源を守るための宣伝活動や、ウィルス対策の設備導入、そして運転資金に使用される計画です。天川洋介氏は、「気軽に旅行できる環境が整うまで、まだ時間がかかるかもしれない。しかし、豊岡市の観光資源を守り、再び人々が訪れる場所にしていきたい」と述べています。
未来に向けた取り組み
観光業や地元産業の危機は全国的な課題であり、さまざまな地域での協力が求められています。豊岡市でのこの試みが、他の地域にも波及し、全国の生産者が支え合う姿勢を育むことに繋がることを期待したいです。過去の魅力ある観光地が再び賑わう日が訪れることを信じて、私たちもこの『未来の宿泊チケット』プロジェクトを応援していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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株式会社キリンジ
- 住所
- 大阪府大阪市天王寺区東高津町3番5号キリンジビル
- 電話番号
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